252.孫バカ
お待たせ致しましたー
◆◇◆
【───────……カティへ
リュシアがサイノスと御名手だったんですってぇえええ!?
なんで教えてくれなかったのよぉおおおおお!!?(ノシ 'ω')ノシ バンバン
あと、ヴィラカダの新しい食べ方教えてくれてありがとう!!
ファルミア】
今朝方。
神王国のお城から各国にアナさんとサイノスさんが御名手であり、婚約を誓約されたため。
急ぎで僕のところにも、ファルミアさんから識札が届いたわけです。日本語で、ご丁寧にも顔文字付きとはファルミアさんらしいなあと思いました。まる。
「アナさんとサイノスさんが婚約されたのは良いとして」
僕のは横に置いておくにしても、やっぱりセリカさんとエディオスさんの事が気になっちゃう。セリカさんも……多分、エディオスさんも長い片想いなのに、御名手でもあるのに結ばれないのが僕には哀しく思えちゃう。
物凄く自分勝手な願いかもしれないが。
「カティアちゃん!!」
「うわぁ!?」
首をひねっていたら、何故かいきなりレストラーゼさんが扉を開けて来たのだ!?
「ふゅぅ!?」
いきなりの出来事だったから、クラウもベッドから飛び起きて当然。
「おっと、済まんのお? 色々驚く出来事があったせいで急いでしまったわい」
扉を閉めてから、レストラーゼさんはこほんと咳払いをしたのでした。
「色々……ですか??」
ひとつは、いくら僕でも予想しやすいけども。
「うむ。……神域に行くとは聞いておったが。何故、アナとサイノスが今になって御名手だとわかったんじゃ!? 儂聞いていない!?」
「…………他言無用にしていただけるのでしたら、お話しますが」
「是非!!」
と言うわけで、大体のデート企画を打ち明けたので……必然的に、セリカさんとエディオスさんの事もお話しました。
「……と言うわけです」
「ううむ! フィーめ、儂には秘密にして置きながら孫らには言いおって!!? しかも、セリカとエディもか?…………何故今回はダメだったんじゃ??」
「うーん。セリカさんが失神する機会が多かったので」
「……エディと二人切りは刺激が強かったかものお?」
「ですかねぇ?」
「ふゅゆ」
「ところで、もう玉座の方でのお仕事は終わったんですか?」
たしか、昨日の時点でレストラーゼさん達にはお知らせ済みだったはず。今日までバタバタしていただろうに、なんで僕のとこに来たんだろう??
「うむ。二代前じゃから、儂など飾り程度よ。しかし、孫らのあの笑顔は可愛かったわい。サイノスもゆるゆるじゃったぞ」
「……サイノスさんが可愛い?」
微妙に想像しにくいけど、デレデレしちゃうのは仕方ないかな??
「……カティアちゃんも、きちんと姿が戻ってからはセヴィルと今日のようになるんじゃぞ??」
「ふぇ!?」
考えないようにしていたのを、いきなり言わないでください!?
ぷるぷると首を横に振ると、レストラーゼさんは大きくため息を吐いた。
「絶対……曽孫は可愛いと思うんじゃが」
「飛躍し過ぎないでください!?」
たしかに、likeからloveに近くなったからって…………あれ?
(……あれれ??)
僕、前ほど婚約について嫌がっていない??
どうしてなんだろう??
次回から新章スタート‼️
土曜日に〜