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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第七章 繋がりは広がる
250/616

250.トルナコとヴィラカダのピッツァ

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 今日のお夕飯には、メインをトルナコピッツァにトルナコの天ぷらをお出しして、あとはマリウスさん達が主体となっておかずとかスープを用意してくださいました。


 メンバーには、サイノスさんもだけどセリカさんも参加されることに。せっかくのヴィラカダピッツァを食べれないのはもったいないからね?


 それと、生地の量があまりなかったのもあり、全部ハーフ&ハーフで作らせていただきました。



「お? 半分くらいずつのやつか??」

「ヴィラカダ以外に……こりゃなんだ??」

「まあ! 可愛らしいですわ!!」

「そうね、お姉様!」



 さてさて、種明かしでもしますか??



「ヴィラカダ以外に、トルナコとブロッコリー(コブト)を載せました。ソースはマトゥラーにオーラルです」

「「「「トルナコ!?」」」」

「カティア……美味い、のか?? それと、ヴィラカダは大丈夫か?」

「ヴィラカダのような食材と合わせやすいんです。ご心配おかけしましたが、もう大丈夫です!」

「……そうか」

「美味しー!!」



 そして、フィーさんは真っ先にピッツァを召し上がっていらっしゃいました。



「ふゅ、ふゅゆぅ!!」



 クラウも待ちきれない感じなので、エディオスさんが食べ出してから僕らも食べることにしました。



「うっま!?」

「マジで美味い!! トルナコが溶けた……??」

「ヴィラカダとソースの相性も抜群ですわ!! 茹でる以外にもこのような食べ方があるのですね?」

「ほんとに……美味しい」

「そうだな」



 アボカドとエビのピッツァは大好評だった!!


 ファルミアさん達にも食べて欲しかったけど、今はヴァスシードに戻っちゃっているからなあ? せめて、文通もとい識札でお知らせだけはしておこう。



「あと皆〜? カティアが提案してくれたこれも美味しいよー? トルナコのフリット」

「「「は??」」」

「え?」

「トルナコを……揚げたんですか??」

「是非お塩につけてください」



 フィーさんもだけど、僕も食べれば……少し冷めたけど、サクサク感がまだ残る衣にアボカドのクリーミーさが際立っていて。レモン汁もかけたら無限ループだ。ひょいパクひょいパクっていくらでも食べれちゃう!!



「……………………お、うめ!」



 疑っている皆さんの中でも、エディオスさんが素手で天ぷらを手に取り、お塩につけてから食べると声を上げてくださった。



「マジか? エディ??」

「おう。ピッツァもいいが、これもいいぞ? 塩だけなのに……めちゃくちゃ美味い!!」

「わたくしも!!」

「私も!!」



 エディオスさんの賛辞があると女性陣も手を伸ばした。流石に素手じゃなくて、ナイフとフォークだけど……食べたら、恍惚の笑みをいただけました。



「とろっと……」

「ピッツァもいいけれど、私こっちが好きだわ」

「あと、生のトルナコにサイソースつけるのも美味しかったよねー?」

「「「「「え゛!?」」」」」



 アボカドの刺身については、フィーさん以外流石にドン引きしてしまいましたが。ある程度食べ終えてから、打ち合わせも兼ねて防音障壁をいつものようにフィーさんが出してくださいました。



「とりあえず、親父達は騒ぎかけたらしいが……明日にはアナ達の御名手(みなて)を発表する。おめーら玉座の間に集合な?」

「僕はいなきゃだもんね!!」



 フィーさんは神様だからいなきゃ大変だもの??



「カティアとセリカにクラウは……悪いが出席は出来ん」

「大丈夫ですよー?」

「ふゅゆ!」

「仕方がないもの」



 僕らもだけど、セリカさんがまだ侯爵家に戻ったばかりだから、色々と立場の問題とかあるしね??


 いくら僕が実は王家とは遠い縁戚と言うことにしてても、わざわざ式典に出れるような身分だとは思ってもいません。


次回は日曜日〜

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