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【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第七章 繋がりは広がる
248/616

248.トルナコの食べ方-①

お待たせ致しましたー








 ◆◇◆










 アボカドこと、トルナコの皮の剥き方は……普通のアボカドと同じらしく。熟しているヘタのサインを確認してから、真ん中にぐるっと一周切れ目を入れてひねってから開けるだけ。


 すると、中には美味しそうなアボカドの実が!!?



「おお!?」

「けど、これ焼くの??」

「焼くとトロトロになって美味しいんですよー? そのままだとサイソース(お醤油)に付けても!!」

「ふゅぅ?」

「ま、待って……?? サイソースをトルナコに?!」

「刺身みたいに美味しいんですよねー??」



 ああ、あの食感は今でも覚えている。角切りにしたマグロの切り身と一緒にワサビ醤油で食べれば……ああ、ああ、そうするとお刺身でも食べたい!!


 じゃなくて、


 クラウははてなマークだけど、フィーさんは引き気味なのを止めなくちゃ。



「え……え……えぇ??」

「論より証拠。食べてみましょう!!」

「えええええええええ!!?」

「ふゅふゅぅ??」



 驚いているフィーさんからトルナコを取りまして。


 厨房に戻ってから、トルナコを皮から取ってスライスして……サイソースを小皿に入れて出来上がり。



「トルナコ刺身の出来上がり!!」

「「サシミ??」」

「この小皿に入れたサイソースにトルナコをつけて食べてみてください!!」

「「えええええええ!?」」



 やっぱり、マリウスさん達も驚いてしまったようで。誰も手をつけようとしないので、僕は先にフォークでトルナコのスライスを刺して……サイソースをちょんちょんと。そこから、ためらわずに口に入れた。



「「「あああああああああ!?」」」

「うう〜〜〜〜ん!? やっぱり美味しいぃいいいいいい!!」

「「「ええええええええ!?」」」



 お醤油の味わいは言うまでもなく、それが完熟手前のアボカドの味ととろける食感ととてもマッチしていて……マグロとかと合わせてもいいかもだけど、これでも十分に美味しい!! 思わず五個も食べちゃうくらいに。


 驚く外野は置いておきまして、興味を持っていたクラウにひと口食べさせてやった。



「ふゅゆゆぅうううううう!!」



 美味しかったのか、金色の翼をパタパタと羽ばたいた。



「……クラウ、美味しい……の?」

「ふゅゆゆゆ!!」



 フィーさんが恐る恐るって感じに聞いていると、クラウはコクコクと頷いてから……僕のとこに戻ってきて『もっとちょうだい』と手を出してきた。なので、お醤油でお手手が汚れないように持たせてあげました。



「トルナコと……」

「サイソースが……??」



 じーっとマリウスさん達は見つめていたが、やがてパクりと口に頬張ってくださいました。



「「!?」」



 んで、おっかなびっくりって感じに口をポカーンと開けちゃいました。



「「とろけた……??」」



 お二人にも喜んでいただけたようなので、残りはフィーさんのみ。フィーさんはぷるぷるしてたけど……トルナコのスライスにちょんちょんとサイソースをつけたら、口にパクりと。


 途端、ぱああって。



「すっごく……美味しい!!?」



 アボカドワールドへようこそ〜!!


 なーんちゃって??



「火を入れるとまた違った味わいになります!!」

「カティアちゃん!! 教えて!!」

「トルナコの新しい食べ方には興味が!!」

「じゃあ、手早く揚げ物にしちゃいましょうか??」

「「「揚げる……??」」」

「ピッツァに入れるだけだと飽きちゃうと思うので」



 天ぷらもとい、アボカドのフリットを作ろうかなあ?

次回は月曜日〜

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