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短編メイカー  作者: papiko
9/10

永遠の夜

 私は悲しい夢を見る。夜ごと日ごと、その夢はどんどんと現実に近づいていく。最初は深海のように深く暗いだけの夢だった。その夢が二週間くらい続いただろうか。私はそのせいでなんとなく寝不足になった。

 それから、通勤のバスの中でうつらうつらするようになる。暗いはずの深海でキラキラとした星のように見える何かがいるのを感じて、はっとすると降車しなければならないバス停をあやうく行き過ぎるところだった。その晩から、私の夢にはクラゲが出てきた。

 煌めく電飾くらげ。まるで心が癒しを求めるようにふわふわと揺れるクラゲ。しばらく、そんな夢をみていたけれど、感情はどんどんと鈍麻しはじめていた。私は日に日に衰弱していく。

 夢の中。くらげたちが漂う中に誰かがいた。私は手を伸ばして捕まえようとあがくけれど、その人はどんどんと深海の奥底へと沈んでいく。追いかけて追いかけて泣きながら目をさました。

 とうとう私は無断欠勤してしまった。もう、未練なんてないんだ。この世界に生きることに。

 私は静かに目を閉じた。そして深海の夢を見る。永遠に……。


診断メーカーより

深海

独り言

くらげ

http://shindanmaker.com/535486


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