調査報告書
快斗の元に親友、守が訪れる
守は用事があるそうで帰ったのだがもう1人快斗に用がある人物がいるようで…
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???視点
調査まとめ
白鳩快斗
性別:男性
年齢:18歳
住所 上橋市58-2
青海大学 第72期生
バイト先
カフェ ハピエヌ
親しい人物
山崎 守 → 高校時の同級生
里宮 柚七 → 小学生からの同級生
高橋 春斗 → パピエヌ店主
その他1名(補足あり)
「………調査お疲れ様」
「労りの言葉ありがとうごさいます」
「労ってないけど」
「…」
黙った口に、俺は質問を投げかける
「そういえば何?補足って」
「あぁそれは」
………
どうやら彼が言うに最近不審な男と会っていたとのこと
ストーカーとかじゃないといいけど
ってストーカーまがいのことをしてる
俺が言うことじゃないよな
取り敢えずその男の調査を頼んだ
「…そろそろまた会いに行くか」
俺は快斗の家へ向かった
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快斗視点
(ピンポーン)
誰だろうか、もしかして湊さん?
そう思い扉を開ける
「やあやあ、会いに来てやったよ我が友よ」
「守?」
「疑問形やめて?」
守だ、ずいぶん久しぶりに会った気がする
高校の同級生で、すごく面白くていい奴だ
「ごめんごめん、でなんの用?」
「いや、ちょっとこの近くに用事があったからきた」
流石は守、相変わらずすぎる
懐かしいなと思いつつ見つめていたら
口が動いたのがわかった
「てわけでじゃーね、またいつか」
「は? もう行くの?」
「うん」
「あそ、じゃあ」
俺がそう言うと、彼は手を振って去っていった
もう慣れている、
だいぶ前からよくあることだ
少し顔だけ出して帰る、
きっとあいつもあいつで忙しいのだろう
そんなことを考えながら俺は扉を
閉じようとした
(ギギッ)
音がした方に目線を向ける
そこには足があった
その足は閉じようとしている扉に無理やり
入り込み、家の中に入ろうとしているように見えた
…すぐに諦めて扉にかけていた手を離し
空いた空間から相手の顔を見る
「おにいちゃん?」