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謎が多い男

アプリで知り合ったminatoに会いに行くことになった快斗

不安と期待の感情でいっぱいだった

快斗の前に現れたのは……


(minatoさんってどんな人なんだろう)


約束した最寄りの駅に向かいながら

そんなことを考えていた


写真で見た限り、

モデルでいそうな顔に、お洒落な服を纏っていた

実際会うための目印のためにお互いの服装を

教えあったが、知らないブランドのものばかりだった



不安と期待が混ざり合いながらも、

結局目的地に着いてしまい、俺はスマホに顔を向けた



minato 〘駅着いたよ〙


あ、連絡きてる


海   〘自分もちょうど着きました〙


返信したし 後は探すだけだな

えっと確か…黒のロングコートだったよな

















「いつになったら敬語をやめてくれるのかな」

「……海くん」


後ろからいきなり声をかけられ、

思わず体がビクッと反応してしまう


「ああ、ごめんね」

「驚かせるつもりはなかったんだ」


そう言いながらいきなり俺の頭を撫でてくる



ふざけんな誰だよ


ってminatoさん以外あり得ないよな

俺のこと海って呼んでたし、


俺を少し上から見つめる彼の顔は

写真で見るよりもずっと

綺麗で、整っていた



…でもいきなり撫でてくるのは怖い。


少し強引に距離を取り


「minatoさんですか?」


とYES以外返ってこないであろう質問をした


「うん、minatoだよ」

「本名は冬城湊 よろしくね」


「あ、白鳩快斗です よろしくお願いします」


俺がそう言うと湊さんは

少し苦い顔をしながら笑った


「敬語、どうしても取れない?」



(なんでタメに拘るんだよ、)

つい心の中でツッコミを入れてしまった


「わ、わかった…」

「じゃあ家、行っていい?」


そう言うと湊さんは、

綺麗な顔を保ちながらも嬉しそうに笑った


「そうだね」

「すぐ近くだから歩いていこうか」


そう言い終わるとすぐに湊さんは

俺の手を取り、指を絡ませた後

ゆったりと俺に歩幅を合わせるように歩き始めた


(手繋ぐの? まじ?)


そう思い湊さんの顔を見た

笑っていた、にこにこしていた


(手放せなんて言えないな、これ)


そう思いながら湊さんの家へ向かった

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