僕の君(2 湊目線)
湊 視点 駅
…いた
そこにはあの少年と快斗くんが
楽しそうに喋っている姿があった
やはり来て正解だった
これ以上仲良くなってもらう訳にはいかない
僕はもうあんな思いはしたくない
わがままかな? 迷惑だよねやっぱり
でも…やるしかない
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湊宅
「おきてー」
一応そう声をかける
ずっと寝顔を見ているのも悪くはないが
やっぱり僕だってお喋りしたい
「湊さん…?」
僕の名前を呼ぶ快斗くん
まだあまり状況が分かっていないのか
顔も声もほわほわとしていた
可愛い、ほんとに。
「ここどこ?」
必要最低限の言葉でそう聞く彼に答える
「ここはね、僕の家だよ」
ありのまま事実を伝えた
すると彼は少し考えたような後
立ち上がろうとした
「あ、動かないでね」
もう少し注意するのが遅かったら
転んでいたのだろうか?
あーあ言わなければよかったかな
転ぶところ、見たかったな
泣いちゃうかな
そしたら優しく励ましてあげよう
まあこれからいっぱい泣いてる顔もみえるよね
「今日から君はここで過ごしてもらうよ」
…同居するんだからね
「うん」
思い通りの返事が返ってくる
薬を飲ませておいて正解だったか
…やった
今度はうまくいった
颯馬の二の舞にならなくてよかった。
あんな少年に…吉良に… 奪われずに済んだ。
そう思いながら僕の子に近づき、
頭を撫でる
君はもう僕のもの
他人なんて、僕以外なんて見ないでね
心の中でそう思ったのだが
つい言葉に出ていたのは別のお話
さて、これからどうしようか
どうやったら僕のことを
もっと好きになってくれるか
ちゃんと、しないと ね




