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十五日目
「よし、こんなものだろう。」
電気代節約のために日の光で書き物をしていた私。ノートには属性が変わった人の数と武器の候補。敵に回す施設の名前が書いてあった。
「もう覚悟は決まってる。ごめんねお母さん。私、お母さんの味方になれなくなっちゃった。」
私が敵対することになるのは、研究所。研究所の所長は私達、雨女雨男が嫌いだ。
「きっと、所長は私の事を許さない。だから、ごめんねお母さん。でも、本当は少しお母さんの事も許せない。私を愛すって言ったのに、何で出て行ったの…。」
窓を開けてみた。そして私はここからでも見える程大きい研究所を見た。
「私後悔はしない。お母さんの最愛の人と私は敵対しなくちゃいけない。雨女雨男の自由のために。」
(これで、これで、良いんだ。大丈夫悔いはない。)
私は静かにノートを閉じた。