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二十二日目

数日間、私は必死に敵を倒し続けた。睡眠時間は平均4時間。一日二食。寝る間も食べる間も惜しんで敵を倒した。属性を変えられた人の数は10万4000人。頑張ったと思う。でも、まだ足りない。


「もっと、頑張らないと。ここで、休憩してる場合じゃない。」

流石に疲れて公園のベンチでミルクティーを飲んでいたが、こんな事をしている時間は無いことに気付き立ち上がろうとすると、後ろから肩を優しく叩かれた。

「もう少し休まないと、倒れちゃうよ?」

後ろに立っていたのはスーパーで会った人だった。

「あ、笑顔爽やかイケメンさん。」

「ふはっ、そんな風に思われてたなんてびっくりだな。誉め言葉として受け取っておくね。」

「あの、どうして声を掛けてくれたんですか?」

あの一回しか会っていないはずなのどうして?と不思議に思い聞いてみると彼は、

「んー、なんか知ってる人に似てるから。かな?」

と言った。

「あ、そうだ。俺は(さめ)。雨と書いてさめって読むんだ。」

「素敵な名前ですね。」

思ったことを素直に口に出せば雨は嬉しそうに笑った。

「また褒められちゃった。」


ちらっと時計を見ると、もう十分も休憩をしていた。

「ごめんなさい。私行かないといけない所があって…」

「だーめ。」

きっと気持ちよく送り出してくれるだろう、と思っていたが雨は私を行かせてはくれなかった。

「え?」

「ちゃんと休もう?君が倒れたら助けられる人も助けられないよ。」

「でも、、」

「でも、じゃない。」

そう言うと雨は私の隣に座ってきた。そして、まだあったかい缶のココアを渡された。

「俺ね、君が戦っていることは知ってるんだ。だから俺にも手伝わせてくれないか?」

正直そう言われて迷った。本当は手伝って欲しかった。でも、隣に居るのはたまたスーパーで会っただけの人。信頼できるのかも分からない。でも、私の直感が言っていた。きっとこのチャンスを逃せば二度と彼には会えない。


「手伝って欲しいです。」

雨の目を見てハッキリと伝えた。

「分かった。じゃあ取り合えず今日一日は休みね。」

ニコリと笑いながら雨は物凄い圧を掛けてきたので、本当はもっと戦いたかったが、頷くことしか出来なかった。

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