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彼女は、物語を読む。

掲載日:2024/03/15

原案:言乃葉(ことのは) 千夜(ちや)@VTuberさん

 彼女は、読書が好きだ。


 昼下がり。外は小雨が降っており、さらさらと心地よい音がかすかに響く。その音に包まれながら、彼女は今日も読書にふける。


 物語を読んでいると、そこに登場する人物や動物、植物。建物や大地、空に至るまで、読み取れる情報全てが、頭の中で再構築される。


 そうすることで、その物語の一員になったような、まるで自分がそこに昔から住んでいるような、そんな気持ちになれるのだ。


 登場人物の中に、性格の悪い者や極悪人がいれば、作中の人間と一緒に嫌悪憤慨し、何か良いことがあれば、一緒に喜べる。そんな素敵な空想に浸れる。


 とはいえ、彼女は読書で現実逃避をするような人物かと言うと、そうではない。元々活発な性格で、新しいことに挑戦する行動力もあり、頭も良い。友人も昔から多かった。


 友人たちと遊ぶ時間も、スポーツや他の趣味に打ち込む時間も、全てが尊い。しかしその中で、他の人間や、ものによっては亜人、怪物、魔物の今までの「生」を読み取り想像出来る読書が、特に好きだっただけなのだ。


 彼女はひとつの作品を読み終え、少しの眠りについた。


 さて、彼女は「読書」を通じて、「物語」に出てくるキャラクターの生い立ちや性格、口調、暮らしぶり等々、いろいろなことを知ることが出来た。


 それは彼女が読み手…読者だったからである。


 そして今、その彼女の人生や趣味、楽しみを読んでいる貴方もまた、読者であるわけだ。


 では、貴方の人生や生い立ち、趣味や楽しみもまた、誰かに読まれているのではないだろうか。



 視線を感じませんか?


 後ろに気配を感じませんか?


 変な音は聞こえませんか?




 天井は絶対に、見ないでくださいね。

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