深夜の決戦
歌世はその場所で待っていた。
連続殺人犯を待っていた。
周囲には味方が潜んでいる。
現れれば全員で襲いかかるという寸法だ。
時計の針は深夜の三時。
果たして、彼はやって来た。
光輝く剣からはホタルのような光が散っている
顔には返り血。人を殺めてきた直後ということがわかる。。
歌世はカードホールドに不死鳥のカードを差し込む。
深夜の戦いが始まろうとしていた。
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「またもや犠牲者です」
朝のニュースを見て僕は唖然としていた。
師匠は犯人に行動パターンを掴んだはずだった。
しかし、その憶測は間違いだったのだろうか。
被害者が死んだのは今まで殺人が起きた場所の北。
仕事帰りのホルダーが襲われたらしい。
「被害者はいずれもホルダーというのが今回の事件の特徴ですね」
「犯人はホルダーに恨みを持っている、という可能性はあるのでしょうか」
「わかりません。しかし、MTの学校は休校を発表しました」
今回の犠牲者の位置を今まで事件が起こった場所と繋げると綺麗な長方形の上に三角を乗せたような五角形になる。
それを見ていて、僕はピンときたことがある。
まずは師匠に連絡をとろう。
スマートフォンを見ると早朝四時に師匠からの着信履歴がある。
僕は師匠と通話することにした、
果たして、無事でいてくれるといいのだが。
英治に続いて師匠まで殺されては僕は犯人を倒さねば気が気でいられないだろう。
続く




