表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

225/274

絶叫

「ジエンドオオオオオオオ!」


 僕が最初にしたことは、自身を鼓舞するように叫び、襲いかかることだった。

 かつて、山で魔物と遭遇したときとは真逆。

 恐怖が、僕を支配していた。


 槍の切っ先をジエンドは避けなかった。

 指一本で受け止める。


「流石は琴谷様。筋が良い」


 愕然とする。

 未だに、ここまでレベルが違うのか。


「避けろ、コトブキ!」


 徹の声がして、僕はとっさに右後方に避けた。

 居合が放たれる。それは空間をも断ってジエンドに襲いかかった。

 しかし、なにも起こらない。


 ジエンドは平然とした顔をしている。


「アークス、とかいう集団が好んで使う空間の断絶か。その手の技は見飽きている」


「デフダド!」


 ジエンドの形相が変わる。

 デバフスキルデフダド。

 防御力を下げるスキル。


 これにより、ジエンドの圧倒的な防御力はある程度無効化される。

 ジエンドの表情に初めて焦りのようなものが見える。


「スペルマスターか。お前、厄介だな」


 ジエンドは薄く笑って、優子を指した。


「決めた。お前は最初に殺して食ってやろう」


 はじめと純子が、無言でジエンドの前に立ちふさがった。




続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ