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優子の憂鬱

 このままでは自分が試合を決定づけることになりそうだ。

 そんな展開になっていることに優子は憂鬱になっていた。


 第一回戦二試合目。

 純子の攻撃は尽く敵戦士の鉄壁のガードに弾かれている。

 純子は通常攻撃の弾は多い。

 しかしそこは探索科の生徒ではないところだ。

 決定打がない。


 全ての通常攻撃は弾かれ、敵戦士の前進を許す。

 純子の表情は真っ青になっているが、敵戦士の口元には粘ついた笑みが浮かんでいる。

 そして、ついに敵戦士の剣が純子の胴体を捉えた。


「そこまで!」


 審判が言い、純子が崩れ落ちる。

 治療が始まる。


 二連敗。

 こうして、徹とコトブキと自分が勝たねばならなくなってしまった。

 徹とコトブキは勝つだろう。

 敵がいない。

 後は自分次第と言った感じだ。

 こうして、中堅戦へと展開は続いた。


 純子がとぼとぼと帰ってくる。

 優子は俯いて泣きそうになっている彼女の肩を一つ叩いた。


「後は任せなさい」


「先輩……」


 大見得を切ってしまったが、後はやるしかない。

 対戦相手も女性だ。

 彼女に優子は手短に自己紹介する。


「優子。聖女のホルダー」


 相手は驚いたような表情をしたが、すぐに得たりと微笑んだ。


「忍。武闘家のホルダー」


 技術と威力に特化した近接戦闘のホルダーか。

 優子は杖を召喚し、構えを取った。

 近接戦闘の技術に優子は自信がない。

 後はオートリジェネがどこまで通用するかだろう。


続く

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