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○○年〇月〇日

 今日はまさかのエイデン君と一緒の課外実習だった。嫌がるだろうなと思ったら案の定嫌な顔された。だけど、なんと今日エイデン君が私を助けてくれたの!いつもは私のことを毛嫌いしているのに!私を助けてくれたエイデン君はすごくかっこよかった。それに、なんだか雰囲気が優しくなった気がする。良く分からない言動はあるけど、これから仲良くなれそう。


(…は!?…え!?カッコいい?カッコいいって書かれてる!?)


 俺はソフィアの文字をまじまじと見つめる。間違いない。カッコいいって書かれてる。


(…マジで?)



 この日の事は俺も覚えてる。どんくさいソフィアが魔獣に捕まって、それをオデッセに助けてこいって言われてしぶしぶ助けたんだ。


 それから読み進めてみるとソフィアから見た俺の行動は変化している。ソフィアの俺に対してのコメントも、「声をかけてくれるようになった。嬉しい。」「訓練では厳しいけど、指摘が的確で流石だと思う」「友達思いの優しい人」「意外と寂しがり屋なのかもしれない」と今まで見なかったような言葉に変わってきた。むず痒く思いながら更に読み進めると手が止まる。




○○年〇月〇日


(…今日だ…!)


 反魔導集団(アンチメイジ)科学者(スカラー)が手を組んで魔導士の塔と学園を襲った。人工獣(キメラ)人造人間(ホムンクルス)が現れて先生と学生が手を合わせて撃退したんだけど、その時のエイデンと人造人間(ホムンクルス)の戦闘はすごかった。いつもエイデンに足手まといって言われるのも納得しちゃうぐらいにはすごかった。クリフもアニッサもまったく怪我してなかったから流石だなぁ。

 それと、その時に私は背中に傷を負った。傷自体は治ったけど傷痕が残っちゃったみたい。別に私は気にしないのにエイデンがすごく気にしてる。本当に気にしなくていいのに。最後に見たエイデンの顔が泣きそうな顔だったから少し心配。


(……。)



○○年〇月〇日

 久しぶりにエイデンに無視された。やっぱり私がエイデンを庇ったのがいけなかったんだろうとは思うけど。早く仲直りしたいな。



○○年〇月〇日

 まだエイデンに無視されてる。なぜかクリフに謝られたけど、私はエイデンと話がしたい。エイデンに無視されるのは寂しい。



 読み進めても『俺』はソフィアを無視している様だ。

 俺はなんとなく『俺』の気持ちが理解できる。



『お前じゃ役に立たない』

『足手まといなんだよっ!』




 俺の発言がソフィアに傷痕を残したんだ…。

 俺と関わらない方が…――




○○年〇月〇日

 エイデンと仲直りすることなく卒業式を迎えちゃった。でも、帰る前にエイデンに呼ばれて教室に行ったらエイデンに告白されてプロポーズまでされた。久しぶりに名前を呼んでもらえたのも、エイデンと視線を合わせることが出来たことも嬉しかった。とりあえずエイデンはシメオン家の御曹司だからそんな私の一存で嫁ぐなんて出来無しい親に聞かなきゃって思ったけど、まさかの両親にはもう許可をとっているって言われてびっくり。


(……!?)


 は?え?…どういう展開…?


 俺は意味が分からずその前日の日記を読み返す。



○○年○月○日

 明日は卒業式だ。ジャン・クリフトフ学園に入学していろんなことがあった。私は本当に同期に恵まれたと思う。みんな素敵で尊敬出来る良い人ばかり。思い出を色々と書きたいけど、読み返せばいいから書かないでおく。でも、エイデンと仲直りしたいって気持ちだけは書き残しておこう。



(…いやいやいやいや、唐突過ぎん?俺!!)

アルファポリス様で先行公開しております。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/228701778/530610766

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