殿下の気持ち
カイとリクはフィアも俺を好きだという。
だが、フィアはいつも澄ましている。たまに可愛い顔もするが、そんなことはたまにだ。
そのギャップに俺は悩殺されているんだ。
いつもノロケを聞いているカイ・リクは、男からリードするものだ。
もっとリードすれば、フィアの可愛い顔が見られる言う。
ちゃんと、告白しろ!とも言われている。
まったく、幼馴染だからと言って、主人にも遠慮のないやつらだ。
そんなところが、またいいんだが。
だから、今日のデートでは、ちゃんと自分の気持ちを伝えようと思ってるんだ。
スキンシップも大切だと言っていたから、それも頑張るし、たくさん褒め言葉も伝えようと思ってる。
一通り見たら、王宮の見晴らし棟に登って、城下と反対に見える湖を見ながら、告白をするんだ。
絶対に成功させたい!
だけど、本当にフィアは俺のこと好いてくれているんだろうか....
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~デート当日~
エスコートは、王族として5歳から仕込まれているから心配はない。
俺とフィアは服を選び合うことになった。
選んでる最中もフィアが気になる。
「なぁ、カイ。フィアとリクとあんなに近づかなくてもいいよな?仲良さそうだな。」
「近いには近いと思うが、護衛としてずっといるんだから、あんなものじゃないか?」
「いーや、近すぎる!!」
その後、フィアが着替えている最中に、俺は素早く着替えて、リクのところへすっ飛んだ。
「おい!リク!フィアと近すぎるだろ!あそこまで近づかなくても、服選べるだろ!フィアに、手ぇ出すなよ」
「あー殿下ーヤキモチですかぁ?」
ニヤニヤと、リクがからかう。
「あーわりーな。そんな心広くないんでね」
「殿下!外ですよ。言葉気をつけてくださいよ。」とカイが言う。
「はぁあ。金、払ってくる。」