表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/35

デート②

最近、殿下の心が分からない。

婚約者として、義務的にしてくれているのだ、と思う・・・

けれど、頬を撫でたり、こんな風に個人的なお金を使ってまで、服を買ってくれたり・・・

期待してはダメだと思っても、期待したくなってしまうの・・・


「フィア?選ぼう?」

急に覗き込まれた、殿下のかっこいい顔に焦ってしまった。

「あっ!はい。」


「そうだ!せっかくだから、フィアは私の服を選んでよ。私はフィアのを選ぶから。」


「それはいいお考えですね!」

と、カイがレーヴェンの援護射撃をする。


「ええ!?私、自信がありませんわ。」


「大丈夫ですよ。リフィア様のセンスはいいですから。それに、分からない部分は、私に聞いて下られば、お答えしますから」

そうリクに言われてしまえば、断る理由がなくなってしまった。

覗き込んでくるリク。


「わかりましたわ。では、リクよろしくね。」


殿下はすこし不満げな顔を一瞬したが、すぐに笑顔になりガッツポーズしていた。


殿下は何でもお似合いになるから・・・

「これなんてどうかしら?」

と、クリーム色の光沢のあるベストとスラックスをリクに見せた。


「かっこいいですね。でも、リフィア様と殿下の共通のお色をお入れした方が、喜ばれますよ。」


「えっ!?そう・・なのかな・・・?」


「はい。もちろんですよ!」


「じゃあ・・・これとか?」

そう言って手渡したのは、薄紫色のシャツだ。

殿下の髪色は紫、私の瞳も紫、共通の色って、こういうことよね?


「はい。いいですね」

とリクはニコニコしているが、ほんとに喜ぶのかしら?嫌がるのではないかしら・・・

心配だから紫は、シャツだけにしよう・・・

スラックスは・・・うん、グレーのチェックにしましょ。

「それに、これ。あとリクは、こうはどうかしら?」


「リフィア様!!まだ俺は死にたくありませんので、自分で選びます!」

と、とても焦っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ