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喧嘩④

「リフィア様、そろそろ身支度を整えましょう。」



ラーナに声をかけられ、ずいぶんと集中していたのだと気がついた。



「そうね。気は進まないけれど、そろそろ準備しないと、遅れてしまうわね。」



「はい。」


そう言ってラーナが持ってきてくれたものの中から選ぶ。

髪はこのままでも良いけれど、ドレスは町歩き用のもの。陛下や王妃様と会っても問題ないものへと着替えなければいけないのだ。



ラーナが持ってきてくれたドレスは、殿下の瞳の色のものは1着だけだった。


いつもは、8割殿下の瞳の色と同じものだけど。

今は殿下の瞳の色と同じ色は、着たくはない。



きっとラーナもわかってくれていたのでしょう。

1着は、念のためってところね。



「ラーナ、ありがとう。コレでお願い。」


と言って私が渡したのは、ラーナと同じ瞳のドレス。

グレーのものだ。


グレーでも、明るめのグレーの生地の上に、レースが被せてあり、そのレースには花の刺繍がしてあって、決して暗い印象にはならない。



私のお気に入りだ。

ラーナも嬉しそうに笑って、


「はい。承りました。」

と言っていた。



私の感謝の気持ちは、ラーナにちゃんと伝わっているようだ。



着替えを済ませて、ハーフアップにした髪の毛を少し直してもらう。



ちょうど終わった頃に、扉がノックされた。


_コンコン_



「はい。」


ラーナが出てくれる。



「殿下がお見えです。」



「フフっ、ラーナ顔が怖いわよ?ありがとう。仕方ないわ、行きますよ。」



「ラーナは、今回も私付きのメイドとして、付き添ってくれる。」


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