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王宮③

「あのっ殿下、そろそろっ・・・」


「もう少しだけ。やっと、抱き締められたんだ。」


どれくらい経っただろうか。

多分5分くらい経っていたと思う。

離されるのかと思えば、殿下は話を続ける。


「フィアこのまま、少し聞いて。凛としていて皆の憧れのフィアも、俺たちの前では可愛くなるフィアも、本気で大好きなんだ。フィアは政略結婚だと思っているのかもしれないけど、俺は本当に愛してるんだ!だから、フィアも俺を好きになってほしい。仮面夫婦なんて、嫌なんだ。一生懸命頑張るから、好きになるって可能性も考えてほしい。」



「・・・・・・・・・・~っ!!!」

え?殿下、なんて・・・?

どういうこと?私だけ、好きだったわけじゃないの?

いつから?



しばらく反応しないことに心配したのか、殿下が先に口を開いた。


「フィア・・・・ムリかな?」


「ち、違います!!あの、ちょっと…待ってください。まとまらなくて…」


「わかった。いつまででも待つよ。」



えっと、何を伝えましょ?

まず、私も好きって伝えて。

政略結婚だけど、気持ちはそうじゃないって伝えて、本物だって伝えて…

えっとえっと…

ぁああ!!


「えっ!?フィア?どうしたの!?」


あれ…?私声にでてたのかしらっ。


「ごめんなさい。口に出てましたか?あの…考えがまとまらなくて…だけど、私の気持ち伝えますのでっ、まとまらないから分かりにくいと思うのですがっ」


「大丈夫だよ。落ち着いて…クスクス)フィアの気持ち教えて?」



「はい、あの…まず出会いは政略結婚でしたけど、私も殿下が好きでっ!小さいときから好きで…でも、これは私だけの思いだと思っていたので…結婚できるだけ幸せだと思っていたけど、最近はどんどん愛されたいとか欲深くなってしまっていて。あのあのっ、私も仮面夫婦は嫌でっ」



「待って待って!フィアっ…!?ちょっと待って・・・」


・・・・・・・・・・


「えっ!?どういうこと?」

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