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デート⑨

また殿下が驚きの顔をする。

お陰で、凍ったものたちは溶けた。


「久しぶりに見たな、フィアの自然なかわいい笑顔。」


「そうですかね?いつもの私の笑顔は不自然ですか?」

とニッコリ嫌味たっぷりに返す。


「ああっ!!ちがう!違うよ!!いつもは、女性の笑顔、今のは女の子の笑顔!」

と、焦って言うけど、全然わからない。


「..........」

無言が続く。


「いつもは、隙を見せないように気を張っていますから。こうやって、信頼されてる方だけになると、肩の力も抜けますから、それが違うと笑顔も違うのですかね?」


「それは...そうだな。よくわかる。俺も、今日いる者以外の時は、気を張っているし。笑顔も作り物っぽいだろう。‘俺‘なんて言わないしな。フィアのいつもの笑顔も、周りには自然に見えているだろうよ。ただ、こういう素の笑顔を見ている者としては、違うように見えるし、その笑顔が見れるのが嬉しいんだ。」


なんて言うから、私の顔は真っ赤だ。


「おい!見るなよ?」

と無言の圧・・・え?なにを?私を?


「フィア、かわいいなあ。けど、俺以外に見せちゃダメだ。」

え?え?え?

殿下今、また可愛いって?俺以外に見せるな?それって、独占欲??

どういうこと?私のこと好いているの?

そんな、まさかね・・・


火照りが納まり顔を上げると、リク・カイ・ラーナは後ろを向いていて、殿下だけが私を見ていた。


「食べ終わったら、連れて行きたいところがあるんだ。付き合ってくれる?」


「はい。もちろんです。」


その後は、また皆で美味しくいただいた。

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