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デート⑧

「お待たせいたしました。」


私の前には、かわいらしいウサギを模したケーキと、アイスやケーキのスポンジを幾層にも重ね、フルーツをふんだんに使ったパフェなるものが置かれた。


殿下は、シンプルなケーキを頼んでいた。


「失礼します。」

そう言って店長が去ると、早速食べ始める。


「いただきます。」

パクリ__


「ん!?」

美味しい!!目を見開き驚く。

殿下が慌てだす。


「おい!毒味はしたのか!?」

とメイドを呼んでいるので、私は焦って飲み込む。


「殿下!落ち着いてくださいまし!毒などではありません。あまりに美味しくて、驚いただけです。」


「え!?そう・・・なのか?」


「はい、驚かせてしまい、申し訳ありません。」

とうなだれていると、横からリクとメイドの笑い声が聞こえる。


「殿下は初めてでいらっしゃいましたか?僕たちは、何度か目にしたことがあったのですが」

とクスクス笑っている。


「どういうことだ?」

と怒ったような殿下の声。


「リフィア様は、とても美味しいものをお食べになると、あのような顔をされることがあるのですよ。親しい間柄の者しかいないとき限定でいらっしゃいますが。」

と未だ笑っているリクの代わりにメイドが答える。


「あら?ラーナじゃない。いらしてたのね?」


「もちろんです。私は王太子妃様付きですので。」

と笑っている。


「俺は見たことがなかったぞ・・・」


「殿下には一線ひかれていたのでは?」

とからかうリク。その瞬間、周りが凍りついた。


物理的に窓や机が凍っている。

殿下が本気で怒ったようだ。


「俺が初めてじゃない・・・だと?一線ひかれていた・・・と?」


「お、落ち着いて殿下!カイ!カイからも言ってくれ!」


「さあ・・・?」

焦るリクと、優雅にコーヒーを飲むカイは対照的だ。


クスクス_思わず笑みがこぼれた。

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