第一章、3年後の地球
初めての投稿で読みづらいかと思いますが、どうぞ寛大な心で楽しんで頂けると幸いです。
ご指摘等慎んで受け止めたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。
月と太陽が混じり合う月食の日、遙か彼方のブラックホールをも輝かせる極大な光の星が直線上に位置した時、世界に異変が起こった。
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「今日も暇だったなー」
高校生のヤマトは居酒屋でのアルバイト帰り、20年落ちのネイキッドバイクを走らせながら呟いていた。
特に成績も良くはなく運動神経も普通、普通のどこにでもいる高校生のヤマトは、地球がひっくり返るくらいの面白い事でも起きないかななどど思いながらも田んぼだらけの田舎道を走っていた。
「うわああああーーーー」
家まであと10分の距離の所で急に目の前が真っ暗になった。
あるはずのない場所に穴があり落ちたのだ。3メートルほどの円形の穴だ。
それも急に出現したらしい。
3分くらい落下し続けるとパニックだった思考もやがて冷静になりはじめる。
「これどこまで落ちるんだ?地球がひっくり返ればなんて思ってたけど死にたくはない!」
その後20分ほど落ち続けもしかしたらどうにかなるんじゃないかと希望が僅かに湧いてきた所、次第に視界が明るくなっていき緑の地面が見えた。
「結局落ちて死ぬかーい!」
ヤマトはもう諦めて重力に身を任せて目を瞑った。
ドゴーーーン!!!
ヤマトが落ちた中心から半径100キロほどのクレーターが出来た。
「あれ?どこも痛くないし無事だ。それに緑だったはずか赤茶色の岩肌で多きなクレーターの真ん中にいる様な感じなんだけど。。。」
空に浮かぶいかにもな神様みたいな格好をした髭モジャの男が目の前に立った。
「どういう奇跡だ。地球の知的生命体が一人早くもこちらに辿り着くとは。」
「え?誰?」
「ワシの存在はお主の知識でいう神みたいなもんかのう」
「神様!?てことは俺死んだのか?いや、意識もあるし怪我もないから違うか」
「お主は生きておる。まずは茶でも飲め。ワシが朝摘んできた茶葉から出した新鮮で美味いぞ。お主に話さなければならない事が沢山ある。」
神様が話してくれた内容を要約すると、
ひげもじゃの男は地球の神様らしく、ここは別次元の場所らしいが地球に戻る事も出来るそうだ。
ただ重力の関係で時間の流れがとても遅くすでに地球は3年経っているらしい。
なぜヤマトその重力が凄まじ場所で半径100キロものクレーターを作ったにも関わらず生きていたかというと、穴には通称、魔素というものが超高密度で漂っていてそれを全身で20分ほども身体に受けていたためヤマトの知らない内に身体が超高密度の魔素体になっていたとやら。
「まあざっくりだがこんな所じゃ。」
「死ななかったからそれはいいんだけど、早く帰りたいです。家族とか心配してるだろうし。」
「そうじゃな、お主にはまた会えそうな気がするわい、達者でな」
そういって神様はもとの場所へ転送してくれた。