最後の力で
意識が朦朧としている患者さんが何かを探している。
ベッドの周りの家族の方は【それ】が何か分かるのか、患者さんの荷物を探しだした。
荷物から取り出したのはスマホ。
患者さんはスマホを受けとると混濁した意識の中で、
必死に必死に
【これだけはやらないと】
そんな形相で、そんな雰囲気を漂わせてスマホをいじる。
ピッピッピッピッ ピーーーーーー
患者さんがスマホを手から離した瞬間、部屋の中には無機質な機械音が鳴り響いた。
でも患者さんは何かをやり終えて安らかな表情だ。
離したスマホはまだ明るく光り輝き、シーツの上で最後の画面を表示していた。
【グループライン】
おはよう(^ ^) 今日もみんな頑張ってね!