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初めての異世界!

 あれはーーエルフ耳⋯⋯

 夢にまで見た本物のエルフがそこにはいた。

 その隣には酒を飲みながら、エルフといい争っているドワーフがいる。

 「あああああああああああ!」

 「⋯⋯これ夢? 夢じゃないよな? 異世界にーーほんとに異世界に、来ちまったあああああああああ!」

 「「うるさい!」」


 お父さん、お母さん!

 僕は人生の勝ち組になれました!

 ーーこの際、死んでいるから人生ではないのかな?

 そんなことどうだっていいや!


 ーー俺は一般的な大学くらいの大きさのでかい城の前にある城下町にテレポートされた⋯⋯らしい。

 女神は魔王軍に転送するとか言っていたから多分、あの城は魔王城なのだろうか。

 RPGの主人公になった気分だ⋯⋯

 悪役だけどね!


 「貴様、見ない顔だな。何者だ!」

 俺は突然武装した豚に話しかけられた!

 イベント発生きた!

 初めてのイベントに興奮する。

 というか豚に話しかけられたぞ。種族はオークかな?きいてみよう。

 「あなた、オークですか?」

 「そうだーー お前に答える義務はない! 怪しいから捕まえろ!」

 理不尽⋯⋯てか答えかけてたじゃん。


 〜〜〜〜〜〜〜魔王城〜〜〜〜〜〜〜

 目に布を巻かれて前が見えない。

 魔王城の中なのだろうがとても静かだ。

 少し不安になってきた。


 「ーーサタン様、街に忍び込んだ怪しいものを捕まえてきました」

 「ご苦労、お前はもう下がってよい」

 「はっ!」

 豚、行かないでよ⋯⋯怖いよ⋯⋯

 ーー誰もいなくなるとサタンが目隠しをとってくれた。

 恐る恐るサタンの顔をみる。

 えっ。

 1分くらい固まっていると、サタンが喋った。

 「あなた、日本人ですよね⋯⋯」

 そう、サタンは俺と同じ、日本人だった。


 「あーっ、やっぱり? いきなり異世界行きが決まるなんて俺様もびびったわ!」

 「そうそう! 死んだと思ったら突然女神出てくるのな! 流石に俺の時代来たと思ったわ!」

 サタンと俺は同じ転送された日本人だったから、凄い意気投合してしまった。さっきまでの怖いサタンはどこへ⋯⋯

 異世界転送話で盛り上がったあとに、俺が本題に入った。

 「サタン。お願いと質問があるんだがいいか?」

 「いいぞ! なんでも言え!」

 「それじゃあお願いから⋯⋯魔王軍として転送されたから俺を魔王軍に入れてくれないか?」

 「大歓迎だ! 今は勇者に攻められっぱなしだし、人手が欲しかったところだったしな!」

 魔王軍には入れそうだ。良かった。

 それじゃあ気になる方を聞いてみようかな。

 

 「あの⋯⋯サタンなんて名乗って恥ずかしくなーー」

 「言うな⋯⋯!」


 顔を赤くしたサタンがふと思い出したように話し出す。

 「そういえば、名を聞いていなかったな」

 「俺はサクヤだ! よろしくな!」

 「俺様は一応魔王軍の魔王を務めているサタンだ。こちらこそよろしく」

 「それじゃ、新しい仲間も増えたことだし、今夜は魔王軍で宴でも開くか!」

 

 今夜は俺のために宴が開かれる!

 異世界生活はいい感じにスタート出来て安心した。

 まだ夢じゃないかと思うがな。

 とりあえず宴までに、自己紹介と、1発芸を用意しとけば大丈夫かな!

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