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鈍感主人公の無意識恋愛物語  作者: 白藤 おとね
高校生活最初の夏休み!!
7/11

第7話 キャンプ最終日

久しぶりの更新です。

見てくださった方々ありがとうございます。

「おーい鈴、起きろー!! 朝だぞー」


「あぁ、和真か。おはよー」


「なんか眠そうな顔してるなー、昨日眠れなかったのか?」


「うん、ちょっと考え事しててね」


「そうか、朝飯出来てるからすぐ来いよー」


「すぐ行くよ。先に行っといてくれ」


「早くしねぇとおめーの分も食っちまうからな!!」


そう言って和真が先に行ってから、俺は重い体を起こし、ベットから出て、みんなの元へ向かった。


「鈴遅い!! 今日はキャンプ最終日だよ!? 早く起きていっぱい遊ばなきゃなのに寝坊してどーするの!!」


「別に早く起きなきゃいけないって決まってないでしょ…… それにしても菖蒲は朝から元気だなぁ。疲れないか?」


「うるさいわね!! あたしの事はほっといて!!」


「あー、わかったわかった。俺が悪かったよ……」


「水柿くんと菖蒲ちゃんは相変わらず仲がいいね」


「ほんとだよ。いっそのこと付き合ったらいいのに」


「宗谷がそんなこと言うなんて珍しいな!! まぁでも俺も前からずっと思ってたことだけどな」


「おい、お前らどーしてそんなこと言うんだよ。前から言ってるけど俺は菖蒲のことはただの幼馴染としか思ってねーよ。お前もそうだろ?」


「え? えぇ、そうね。私も鈴のことはただの幼馴染としか思ってないわよ! だからあんま変な事言わないでよね!! 」


そういった菖蒲の顔はどこか寂しそうに見えた。なにか悪いことしただろうか…… そもそもこいつらがいきなりあんな話をしだしたのが原因だと思うのだが……


「ふーん、そうか。まぁ、本人達がそう言うならそうなんだろうな。」


「なぁ、もうその話はいいだろ? 早く朝飯食べよーぜ」




〜〜〜30分後〜〜〜




「はぁー、ごちそうさま!! よし、遊ぶぞー!!」


「お、鈴!! だいぶノって来たな!! じゃあ早速川で泳ぐぞー!!」


「おぉー!!」


「水柿くんすごいテンションだね……」


「あいつ本当はあーやってみんなとはしゃぐの好きなんだよ。普段はあんまり乗り気じゃない顔してるけどな」


「そーそー! 鈴ってばほんと損な性格してるよね、楽しみたいならふつーに楽しめばいいのに……」


「おーい、何喋ってんのかしらねーけど早くこっちきて遊ぼーぜー!!」


「うん! 今行くー!!」


そんな感じで昼まで遊び続け、昼に朝のご飯の残りで作ったおにぎりを食べ、荷物を片付けたあと帰りのバスに乗り込んだ。




〜〜〜バス内〜〜〜




バスでは1番後ろの席に高野、菖蒲、俺、そうや、和真の順番に5人で座っていた。


「小麦ちゃん寝ちゃったね」


「流石に高野も疲れただろ。昼までずっと遊びっぱなしだったからな」


「そーだね、たくさん遊んだもんね! キャンプ楽しかったね!」


「肝試しもできたら良かったんだけどなぁ」


「あれは絶対にいや!! 今思い出しただけでも鳥肌立つもん!」


「ごめんごめん、じょーだんだって」


「もー!! 宗谷たちもなんかいってやってよ!」


そう言って菖蒲が俺の隣を見るとそこには疲れて眠ったのであろう和真と宗谷の姿があった。


「流石に和真でも疲れて寝ちゃったか」


「そうみたいだな、こいつつかれるなんてことなさそうなのにな」


「確かに、いつもみんなが疲れて休んでても和真だけは元気だったもんね」


「それはそうと、菖蒲は眠くないのか?お前も随分はしゃいでたじゃないか」


「それを言えば鈴もでしょ。珍しくめちゃくちゃはしゃいでたじゃない」


「疲れてるっちゃ疲れてるけど途中で駅に着いたときちゃんと降りないとならないしな。みんなが寝て乗り過ごしてしまったらあれだし起きとくよ、それにあとちょっとで駅につくしな。電車でしっかり寝るから大丈夫だ」


「もう少しでつくなら私も起きとく。ってか着くんならそろそろ3人を起こさなきゃダメなんじゃない?」


「それもそうだな、じゃあ高野を起こしてくれ。おれは2人を起こすから」


「おっけー」


そう言って俺たちは3人を起こしにかかる。起こす前に、キャンプの記念にと寝ている2人の寝顔を写真に収めた。


「おーい、和真、宗谷起きろ。そろそろ駅に着くぞー」


「んぁ?鈴か、おはよー。何だ、まだ駅か。家に着いたら起こしてくれ」


「何言ってんだよ、バスから電車に乗り換えないと家まで帰れないだろ。寝ぼけてないでさっさと目を覚ませ。ほら、宗谷も起きろって」


「鈴、おはよう。よく眠れたよ、おかげで疲れも随分取れた」


「なら良かった。おい和真、さっさと起きろ」


「分かった! 分かったから! だから頭を握り潰そうとするのやめてくれ!」


「最初からちゃんと起きればいいだけだろうが」


「だからって握り潰そうとしなくてもいいだろ、おかげで少し凹んだぞ」


「そんなに俺は握力強くねーよ。ほら、駅に着いたからさっさと降りるぞ。忘れもんすんなよ」


「はいよー」


ぐだぐだしながらバスを降り、電車に乗るころには和真がすっかり元通りになっており、結局俺は寝かせてもらえなかった。菖蒲はぐっすり眠っていて少し羨ましかった。こんちくしょうめ、俺も寝させてくれよ……




〜〜〜1時間後〜〜〜




「やっと帰ってきたぜー!!」


「ふぁー、よく寝た」


「菖蒲ちゃんぐっすりだったね。水柿くんが羨ましそうに時々見てたよ」


「いや、だって菖蒲だけずりぃだろ、俺も寝たかった」


「そうなのか? 喋りたそうだったからずっと喋ってたのに。寝たかったなら言ってくれたら良かったじゃねぇか」


「お前がそれを言うか? ずっと喋りっぱなしで寝ようとさせてくれなかったくせによ! はぁ、もう眠いから帰ろーぜ、流石にこれ以上は体力もたん。もう寝たい……」


「おっけー、じゃあここで解散だな。」


「そうだな、じゃあ、おつかれー」


「バイバーイ、今度は鈴の家で宿題やろーね。また連絡するからー」


「おう、いつでも連絡くれよー土日とか暇だからな」


「おい、ちょっと待て。なんで俺んちなんだよ。お前の家でいいだろーが」


「どっちでもいいじゃん場所なんて。ほら、帰るよー」


「おい、まてよ宗谷まだ話が……」


「場所なんてその時決めればいいじゃん! さっさと帰ろー」


こうやってぐだぐたしながらも、30分ほど歩いてなんとか家にたどり着いた。もーつかれたよ。さっさと寝たい……

次の更新日がいつか分かりませんが、今後もどうかよろしくお願いします。

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