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鈍感主人公の無意識恋愛物語  作者: 白藤 おとね
高校生活最初の夏休み!!
5/11

第5話 キャンプ一日目

投稿遅れてすみません! これからは更新ペース遅れないよう気をつけます。

駅で集合してから電車で1時間とバスで30分ほどでキャンプ場に着いた。ちなみに集合時間は6時半である。


「やった~! ついた~!! よ~しみんな泳ぐぞ~!!」


「はやいな菖蒲!! 着替えなくていいのか?」


「え、なにいってるの鈴? 服の下に水着着てくるのは当たり前でしょ? ねえ、みんな?」


「いや、水着を下に着てくるのは中学生ぐらいまでなんじゃないかなーと僕も思うよ」


「え~、宗谷まで~!! あれ、そういえば和真はどこに行ったのよ?」


「東雲君ならさっき虫網と虫籠持ってはしゃいで飛び出して行きました」


「へぇ~そうなの。和真もまだまだ子供ね!!」


そう言いながら笑っている菖蒲を見て俺は心の中で「お前もさっきはしゃいで真っ先に川に飛び込もうとしてただろ!! 人のこと言えないじゃないか!!」と突っ込まずにはいられなかった。たぶんほかの二人も似たようなことを考えていたに違いない。なぜなら二人とも微妙にだが苦笑いを浮かべていたからである。


「まあ今は和真は別にいいのよ。それよりそこの男二人!! どこでもいいから適当な場所でさっさと着替えてきなさいよ!! ちなみに今からここで小麦ちゃんが着替えるからのぞいたらぶんなぐるわよ!!」


「あ~、はいはい。わかりましたよ。そんじゃ俺らあっちのほうで着替えてくるから高野が終わったら声かけてくれ。それじゃさっさと行くぞ、宗谷」


「そうだね、それじゃあお二方またあとで」


「いいからさっさと行きなさい!!」


「まったく! なんて自分勝手な奴だ!!」


「むかしからそうじゃないか、今さらだよ」


「まぁ、それもそうだな」




~~~9時間後~~~




「ふー、結構遊んだわね。いやーやっぱりキャンプはこうでなくっちゃね」


 菖蒲がそう言っている隣で俺を含むほかの三人はただただ疲れて倒れこんでいた。


「あ、ちょうどいいときに和真が帰ってきたわよ!! よし、それじゃあバーベキュー始めるぞ~!!」


「お~!! 俺昼も食ってないから腹ぺこぺこだぜ!!」


「それは完全にあんたが悪いんでしょ!!」


などといったかんじで菖蒲と和真だけが妙にはりきっていた。まったく、こいつの底知れない体力には毎回のことながら驚かされる。そんなこんなでせっかくみんなが揃っていたので倒れこんでいた俺たちも準備に取り掛かり始めた。まったく、こんなので三日体がもつのだろうか、心配な限りである。




~~~2時間後~~~




なんだかんだで準備が無事終わり、今日、明日と泊まることになるプレハブに向かった。そこは、大部屋一つに四人部屋が二つ、キッチンに風呂、トイレや洗濯機、クーラーなどがあり、もはやキャンプをしているとは言えない場所だった。あまりにも豪華すぎではないだろうか……


「それじゃあ女子が先にお風呂に入るわね」


「お先に入らせてもらいます」


「のぞかないでよね!!」


「誰が風呂なんてのぞくか!! 恐れ多い、考えただけで鳥肌立つわ!!」


「そう、わかっていればいいのよ」


「いいからさっさと入れ!!」



~~~男子用小部屋~~~



「なー鈴!! 高野さんに気があるのか?」


「はぁ、いきなりおまえは何を言い出すのかと思えばなんだよ生きなり。別に好きでも何でもねーよ。てかなんでいきなりそんなこと聞きだすんだ?」


「え、いや~だってなんかずっと気にしてたっぽいし」


「確かにそんな感じがしたね。実際のところどうなんだい、鈴? これは男同士の秘密だよ、だから話してみな」


「おい、宗谷まで……だから何でもねーって、気のせいだろ?」


「本当かい? ウソついたってすぐばれるよ?」


「そーだぞ鈴!! 隠し事したって無駄だぞー!!」


「いや、別にそんなの隠す必要ないから隠さねーし! てかほら、風呂あいたみたいだ、さっさと行くぞ!」


 まったく、和真だけじゃなくて宗谷まで……いったい何が目的なんだよ。



~~~女子入浴中~~~



「ねー、小麦ちゃん。鈴のことどう思う?」


「水柿君? 優しいし、細身だし結構モテるんじゃないかな?」


「そーいう話じゃなくて! あなたが鈴のことどう思ってるか聞いてるのよ」


「うーん、友達かな?」


「フーン……」


「わたしなにかおかしなこといったかな?」


「いーえ、別に。ただ私は完全に小麦ちゃんが鈴のこと好きなのだと思っていたから」


「私が水柿君を? なんで?」


「だってそうでしょ、そうじゃないと中学以前からの知り合いで行くキャンプに知り合って3カ月ほどの人がなかなか入ろうとしないでしょ……たぶん」


「そうかな、私は友達を作るにはいい機会だと思うけれど……」


「そう、まぁなんでもいいわ。そろそろ上がりましょ、男子どもも汗だくできもちわるいでしょうし」


「そうですね、それでは上がりましょうか」



~~~30分後~~~



みんなが風呂に入り終わり、大部屋でみんなでくつろいでいると、最後に風呂からあがって出てきた和真がいきなり口を開いて


「なぁみんな!! 今日むしとりしてるときに肝試しによさそうな墓場見つけたんだけど明日の夜行こうぜ!!」


と言ってきた。そしたら何をたくらんでか宗谷もその提案にのり、菖蒲もとてもテンションが上がっていく気満々のようだった。こうなればもう俺や高野に三人を止めることなどできなかった。


「はぁ、そうだな。じゃあ明日は肝試しやろうぜ!!」


 このときおれはいやな予感しかしなかった、変なことに巻き込まれないように注意してやるしかないようである。できれば変なことが起きないでくれと願うばかりである。


感想、質問などぜひぜひよろしくお願いします。

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