特別授業
部下「どこで降りたい?」
御巫「…じゃあ、第一福祉高等学校で。」
俺は車から降りると。俺はそのまま家に帰った。
家に帰っても誰かいるわけではない。
リビングには親父と母さんと赤ちゃんの俺が写っている写真が一枚飾られてる。俺は親父と母さんの記憶があまりない。小学校に上がる前に親父も母さんも死んでしまったんだ。理由はわからんが。
Dr.Kが俺の名前で驚いてたがなんか関係がありそうだ。
…とにかく今日はもう寝る。日付を見たが明日は謹慎が解ける日だな。行きたくないが、行かなきゃ。そんな気がする…。
そして今に至る。
あれからどのくらいがたったろうか。雨が強くなっている。体がびしゃびしゃじゃないか。
床に仰向けで寝ながら考える。
俺はどーしたらそのBreakerになれんだ?
…あれか?おまじない的なあれか?
御巫「俺よ! Breakerになれ!」
シーン…
ならこれだろう。バイクのあいつだ。
御巫「変身!!」
シーーン…
漫画の世界とかはみんな中二病みたいな事でなんかになるからな。なら、
御巫「我が魂よ…闇に封印されしその暗黒の力を解き放て!その邪悪たる破壊に狂喜し、その身体をもって乱舞しろ!いでよ暗黒物質!世界を滅せ!破壊人間!」
シーーーン…
御巫「は…ハクシュっ!! 流石に寒くなってきたな。いろいろと。」
ちくしょーめ。じじぃは無理矢理帰らすしBreakerにもなれねーし。
はっ。そうかわかった。全部嘘だろこれ。なんかの詐欺にあってるだけだな。なんだよ。何がBreakerだ。街はなんかの爆発だろ。そもそも意味わからんし。俺が死んだとかどーとか。じじぃの服もわけわからんし。
御巫「嘘じゃねーかバカヤロー!」
大声で空に向かって叫ぶ。俺の声に反応するかのように雷が轟く。
その時。屋上の扉が開く。
少女「勝手に嘘と決めつけてはダメでしょ!」
御巫「お前は…音無か…」
こいつは音無由梨花。俺のクラスメイトで、クラスで唯一俺によく話しかけてくるやつだ。
御巫「何しに来た。」
音無「教えてあげるよ。」
御巫「何を教え」
その瞬間、音無が一瞬にして俺の目の前にくる。
御巫「な…何!? 」
凄まじい風圧が後からくる。
音無「ふふふ♪特別授業の時間だよ零君!」
ニコッと笑う音無。