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Breaker!!!  作者: トリプルセブン
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願う者達





西暦2060年10月1日




この1カ月、本当に過ぎるのが早かった…。そして阿見場との戦いの日の事が色々と分かった。


一ノ瀬というジャスティスの幹部が利用されていた事。最大のヤクザ組織が関与していた事。




東京湾


埠頭



御巫「……ふんっ。」



献花を海に放り投げる御巫。

様々な色の花びらが宙を舞っていった。


御巫「(武内…。ゆっくり休んでくれ…。)」



御巫はしばらく地平線を眺めた。聞こえてくる波音とカモメの鳴き声。

御巫は手を合わせ、武内の冥福を祈るとDr.Kが待つ車に戻る。


Dr.K「もういいのか?」


御巫「ああ…。」


Dr.K「じゃあ出発するぞ。」



しかし…。

戦いが終わってからと言うものの、相変わらず世間はその話で毎日持ちきりだった。

轟さんは会見で"人形兵器の暴走"とむちゃくちゃな事を言っていた。数ヵ月前に俺が破壊した街と関係があると勘のいい軍事評論家もいた。

だけど政府も含め真実は言わないのだろう…。

そりゃそうだ。人が兵器並みの力を手に入れられる薬のせいと言える訳がない。

一歩使い道を間違えれば確実に日本、いや世界は戦争で破滅すると思う。

適当に理由つけてうやむやにしようとする轟さんは正解だね。



アライブ


研究所



Dr.K「本当にいいのか?お前はまぐれで成功したようなもんだ。二度となれないかもしれんぞ。」


御巫「俺の役目はもう終わったのさ。やってくれ。」


Dr.K「分かった。そこ、横になれ。」



だが、あの戦いは生放送だったみたいだから俺らの事がバレて今後騒がしくなる可能性はある。

そんときはそんときだ。


そうそう、俺が病院を退院する時に轟さんが俺のとこに来たんだが…。



轟「御巫君!!ぜひ高校卒業したらジャスティスに入隊してほしい!!この通り人がいなくてな!!」


御巫「ありがたい事ですが…僕は体力もないしゴミ当番くらいしか出来ませんよ。」


轟「月200!!これでどうだ?」


御巫「う…。」


轟「500だ!!」


御巫「……。考えさせて下さい。」


轟「まぁ卒業までまだあるし、ゆっくり考えて答えをくれ!!」



ずりーなー!!!

人を金で釣るなんて…。

まぁ…。金は欲しいし悪くはない話だった。

後で答えを言うつもりだ。




家に戻る御巫。


時刻は夜10時。



風呂に入った御巫はテレビをつけたまま眠りについた。



翌朝。




≪我々はこれからも人形兵器と呼ばれる"黒い何か"を追及します。以上、朝のニュースでした。≫



ピッ


テレビを消し、薄暗い家を出る御巫。


御巫「眩っ…」



午前8時半。雲1つなく、朝の照りつける太陽が相変わらずきつい。


御巫「…」



さっきのニュースが脳裏に浮かぶ。


黒い何か…ね。



俺は久しぶりの学校へ向かった。


東京都立第一福祉高等学校にぞろぞろと生徒が登校する。



カラカラカラ


教室では俺達と阿見場の事件で話が盛り上がっていた。


生徒「ほんと大変だったよ~ウチの親なんか…。」


生徒「え~マジ~?」



そして一際目立つグループの中心には音無の姿があった。

そこへ駆け寄る三人組のあいつら。


音無親衛隊「本当に足大丈夫ですか音無氏!!」


音無「うん!大丈夫大丈夫!」


音無親衛隊「心配はいらないですぞ!!人形兵器だろうがなんだろうが音無氏は我々が守ります!!」


音無「う…うん!ありがと!!」



「どきたまえ!!」


御巫「!?」



教室の入り口にいた御巫を突き飛ばし、入ってくる生徒。


光杉「由梨花ちゃん!!骨折したと聞いたよ!!大丈夫かい!?」



そのとたん、黄色い歓声が響く。

そう。イケメンの光杉光輝である。


ずけずけとグループの中に入っていく光杉。

そしておもむろにアゴぐいをする。


光杉「顔…。少しキズがついてるな…。何があったんだい?こんな姿の由梨花ちゃんは二度と見たくない。これからはこの前のような事件があっても俺が守る。俺は心配したんだ。連絡しても返信来ないし。ずっと俺のそばにいろ。」


音無「う…うん?」



キャーーー!!!!!!


始まった。恒例が。


音無も無事に退院できて良かった。ちなみに殴山は未だに退院してないそうだ。後で見舞いにでも行こう。


HRが始まり、御巫は一つだけ空いた席を眺めていた。

そこは戸神篤也の席。



阿見場に加担した戸神は、死亡した織田、重症らしい滝澤という男と共に、国家反逆の罪によりブタ箱に送られていると聞いた。

Dr.Kによりβウイルスの元となったTELOSの力は抜かれ、そして二度と外には出られないのだろう。


御巫「はぁ…。」



HRが終わると一目散に屋上へ向かう御巫。

そこにはかつて御巫がBreakerとなり破壊した屋上の壁がそのままの状態で残っていた。


御巫「な…なんじゃこりゃ!?」



意識をコントロールを出来てない御巫はこれが自分でやった事が分からなかった。


御巫「やっぱり…。ここが落ち着くな…。」



あの後の阿見場だが…Dr.Kに聞いた事によると、心肺の活動は再開したものの、目を覚まさず植物人間となっているらしい。医師によるといつ死んでもおかしくない…と。


俺は…ある意味殺人者だ…。

いくら悪者とはいえ、俺は人をまた殺しかけた…。

戸神もそうだが、罪悪感で胸がとても傷む。

その責任を背負って俺は生きなければならん。

そう思った。



御巫「我が魂よ…闇に封印されしその暗黒の力を解き放て!その邪悪たる破壊エネルギーに狂喜し、その身体からだをもって乱舞しろ!いでよ暗黒物質ダークマター!せ!」


音無「世界を滅せ!破壊人間ブレイカー!」


御巫「うおい!!音無か…。焦った~。」


音無「ま~た中2臭い事言ってる~。もう

"なれない"

くせに。」


御巫「ああ。いいんだこれで。もう。」



俺もまた、Dr.K に頼んで覚醒βウイルスの力を取ってもらった。

普通の人間が一番だ。


御巫「彼氏はどうした。あんなにかっこいいのに無視してきたのか?」


音無「彼氏じゃな~い!!ただの…友達!!」


御巫「ふっ…。ドキッとしたんじゃないの?アゴぐいなんかされて。」



ポカッ!


御巫「いて!」



肩を叩く音無。


音無「私は…。御巫君の側にいたいの…。」


御巫「……。ろくな事無いぞ?」


音無「ついていくよ!たとえ地獄でも!!」


御巫「ふっ…。後々後悔しても知らんからな?」


音無「後悔なんかしないよ!だって御巫君だもん!」


御巫「なんじゃそりゃ?」


音無「えへへ!」



二人の目線が合う。


そして、キスを交わした。


その後照れ臭い二人は沈黙が続く。



音無「な…なんか話してよ!」


御巫「そ…そうだな。天野と霞浦はどうした?駿太郎君が無事なのは分かっているが…。」


音無「えっとね…。」



あの後、天野は軽い治療を受け、すぐに退院したそうだ。そして武内の事を武内の両親に話し、武内家と天野で家庭内葬式をしたそうだ。

武内家の両親は自慢の息子と泣きなから言っていたらしい。

霞浦については誰も知らないっぽい。

気がついた時には霞浦は病院を抜け出し、今は普通に学校に通っているという噂だ。

いつか分かると思う。

何者なのかがね。



日本はとりあえず普通の日々を取り戻したと思う。

これからまた平凡な日常に戻っていく。

だが、俺の日常に多少の変化が現れた。




10月3日


≪以上、朝のニュースでした。≫



ピッ


薄暗い家を出る御巫。


御巫「眩…」



それは


音無「おはよう!!寝坊したでしょ!!」


御巫「おは~。いや~すまんすまん。」



彼女ができたということ。

とは言ってもこれは二人だけの秘密。

やつら(音無親衛隊)にバレたりでもしたら俺は確実に殺されるからね。


音無「さ! 今日も一日がんばろー!」


御巫「がんばろー。」


音無「もっとシャキッとして!!朝だよ!!」


御巫「がんばろー。」


音無「全然シャキッとしてない!!あっ!!遅刻しちゃう!!走ろう御巫君!!」


御巫「おい待て!!遅刻でもいいじゃねぇか!!おい走るな~!!」


音無「ほら遅いよー!」


御巫「はぁ…はぁ…待てやコラ~!!学校ついたら覚えてろ~!!だいたい俺はな~…………!」


……!!!


…!!


!







俺の名は御巫零。



"俺達"はあの事件の真実を知っている。



人々が言う"黒い何か"とは俺の事だ。



そしてまた何か危機があれば、俺達を呼ぶのなら、また再び俺達は集結するであろう。



だが、二度と殺しあいなどしたくない。



俺達は願う。何か出来るわけではないがこの国の平和を。








ある日、突如街一つが消滅した。


人々はその時"黒い何か"を見たと言った。


その"黒い何か"とはこう呼ばれた。


その名は






Breaker!!!







「Breaker!!!」









それから7年の月日が過ぎた。


あの日から、日本は普通の日々を送っていた。



御巫家



ピンポーン!


音無「はーい!」



ガチャ!


そこに立っていたのは中学生くらいの少女。


「こんにちは!!あの~、零さんいますか?」


音無「い…いるよ! ちょっと待っててね?(誰だろう…)」



リビングにいる御巫を呼びに行く音無。


音無「ちょっと"零ちゃん"…!なんか女の子が…。」


御巫「んあ?」



御巫が玄関に向かうとその少女は何故か万勉の笑みを浮かべる。


御巫「えっと…?」


音無「知り合い?」


御巫「いや…。」



この時、俺らは知るよしもなかった。


「初めまして!"お兄ちゃん"!」


御巫・音無「お…お兄ちゃーん!!!?」



ギュイィィィン!!


少女の腕が黒く、光出す。


御巫「な…何!!!」


音無「エ…エラー…だ。」




日本、いや、世界が徐々にあの"力"により混乱を招いてる事に。


そして、阿見場の実験所でもあった硫黄島跡では…。


Dr.K「これはッ!!なんなんだ!!何を企んでたんだ!!

"阿見場"!!!」



Dr.Kはそこで衝撃の物を見た。


Dr.K「人類が…滅ぶ…。」




外人の男「OK. It's the beginning of hell.(さぁ、地獄の始まりだ。)」


これより、新たな戦いが


始まる。



御巫「見せてやる…。これが新たな力!!! Breaker!!!


"Σ"(シグマ)!!! 」



________________


トリプルセブンです!!


最後まで読んで頂いた方!!途中だけでも読んで頂いた方!!


本当に感謝です\(^^)/

Breaker!!!はこれにて終了です!!

後書きの場を借りて続編の予告を書かせて頂きました!!

近々投稿しようと思います!!

Twitterにて全然書いてないキャラデザもアップしようと思います!!(書けたら)


この度は、読んで頂き本当にありがとうございました!!

また、今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

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