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Breaker!!!  作者: トリプルセブン
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Breaker VS Breaker 3



御巫「んなああぁぁ!!!!!」



ギギギギギギギギ…!!


車を押し上げようとしても 持ち上がらない。


阿見場「ふははは!!!!潰れろ~!!!」


御巫「糞が!!」



ドオオオオオオオン!!!


ビルが倒れてきて周辺を粉塵を巻き上げる。


御巫「ゴバッ…!!お…重……!!」


阿見場「これで最後だ~!!!」



阿見場が最後の一撃を繰り出そうとするが、ここで終わる御巫ではなかった。


御巫「ぐ…地形変形(グランドディフォメーション)!!!」


ドウン!!



地面が持ち上がり、大量の車とビルが一瞬だけ宙に浮く。


阿見場「な…何だ!!この重量の下で何を!!」



両足に力をためる御巫。


御巫「斬空!!大狂乱舞!!」



空気の刃が車とビルを細切れに切断される。


御巫「おっらぁぁ!!」



パンチの衝撃でその破片を吹き飛ばす御巫。


阿見場「な…何だと!!はっ!!」



ビルや車の上にいた阿見場も斬空も受けてしまう。


阿見場「ぐぅおあっ!!」



血を全身から血を噴きながら落下してしまう阿見場。


御巫「はぁはぁ…なんとか…助かったぜ…。」


阿見場「しぶといガキがぁ~!!!」



シュ~…


だが、その傷もすぐに治癒する。


阿見場「……。」



阿見場は起き上がり、ゆっくり御巫の元に向かって行く。


御巫「……。」



御巫も歩いて阿見場の元へ向かう。


そして睨みあう二人。


一言も話さず、動きもしない。


聞こえるのは、空を飛び交うヘリコプターの音だけであった。


だが、二人の戦いは続いていた。直感した。ただの殴りあい、小細工はもはや無駄だと。

二人は次の一撃が最後だと確信する。

そして間合いに入った。

一瞬の隙も許されない、言わば"死"の間合いに。


御巫「…!」


阿見場「…!」



勝負はどちらかの次の一撃で決まる。


ゴゴゴゴゴ……


人の領域を越え、それはまるで神。


二人はそのまま空中へ浮いていく。


数100mまで広がる緋黒色のオーラを放つ御巫。


同じく蒼黒色のオーラを放つ阿見場。



雲行きが怪しくなるなか、東京の頭上で光る緋と蒼。

その様子を下から見守るDr.K。


Dr.K「なんて…二人だ……。」



二人とも口開かず、動かず。

見た目では何もしてなくても既に、見えない戦いがそこにはあった。

その戦いは会話でもあった。



御巫

……お前は、この世を征服して何を臨む。何がそこまでそうさせる……


阿見場

……くどい。人はいくら努力しても報われない。そうやって死んでいった世の人の俺は…代弁者だ……


御巫

……いいんだな。それでお前は……


阿見場

……何だと?……


御巫

……哀れ弱気者よ。それじゃただのおもちゃを買ってもらえなくて駄々こねる赤子も同然……


阿見場

……そうかもしれんな。だが、許すわけにはいかないのだ。貴様の親父に嫉妬してるわけではないが、その人の可能性を感じようとするわけでもなく、ただ鼻ほじってゴミ扱いするこの国がな。それが俺の"意地"だ。だから壊すのみ…


御巫

……意地か。そこまでの意思がありながら、なぜお前はそこまで"怯える"?……


阿見場

……!!!何だ…この感じ…どこかで……


御巫

……この世は糞だ。お前は国会議事堂でそう言ったな。だが、そう言うお前のほうがよっぽど糞なんだ……


阿見場

……その言葉…たしか……




御巫の言葉で阿見場は昔の事を思い出した。



それは阿見場が御巫聡史と出会った時の事。



_____


店主「お客さんもう止めときな。ベロベロじゃないか。」


阿見場「うるせーんだよ親父!!!!もう1杯!!!!」



大衆居酒屋に入ってくる一人の客。


聡史「なんだ~?今日はすげーのがいんな。」


店主「おや、聡史君ではないか。いや~今日はとびきりのがいてね。」


阿見場「うい~っく。」


聡史「隣いいかな?」


阿見場「あんだ~てめ~。ういっ。」


聡史「まぁまぁ。奢るから一緒に呑もうや!!」


阿見場「1円も出さんからな~~。」


聡史「いいともいいとも。俺と語ろうぞ!!」



これが阿見場と聡史の出会いであった。


聡史「なんだ?自分の研究が誰にも認めてくれないだと?」


阿見場「そうだ。俺は生物学において新たな事を発見した。だが、通じない!!何度も学会で発表したのに見向きもしない!!ただ馬鹿にするだけなんだあいつらは~~っく!!!

あんなやつら死んじまえ!!糞人間どもが~!!!」


聡史「荒れてんな~お前。でも分かるぜ。俺もお前と同じ研究者だからな。」


阿見場「お前なんかに分かってもらえてもどうしようもねーんだよ!!糞の上のやつらには認めてもらえん!!」


聡史「なんだあいつらが怖いのか?」


阿見場「な…なんやと~?」


聡史「そんな人を糞だなんだと。認めてもらえないだと…。つまんねぇなぁ~。」


阿見場「お前も俺をそうやって馬鹿にするのか~!!?」


聡史「"人を糞呼ばわりするやつのほうがよっぽど糞"だぞ!!」


阿見場「あんだと~!!!」


_____



阿見場

……聡史!!……



とその時、阿見場の全身に亀裂が入り、血を吹き出す。


ピシッ!!


阿見場「ゴバッ!!」



阿見場

……お前ら親子そろって!ならん!!ならんのだ!!受け止めるわけには!!……



阿見場が我に戻った時、目の前にいる御巫が聡史の姿と被って見えた。


阿見場

……さ…聡史~!!……


御巫・聡史

……お前は、人の倍は苦労したんだな……


阿見場

……やめろ!!黙れ!!なぜだ!!目の前にいるのはヤツの餓鬼のはず!!なぜ言葉が!!姿が!!ヤツと被る!!……



御巫の言葉が阿見場の心に刺さる。



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