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Breaker!!!  作者: トリプルセブン
77/83

緋と蒼






……


辺り一面は暗闇。


進めど進めど暗闇。



御巫「…。」



ただ、ひたすらにその暗闇を進む。


静寂に包まれる空間。

しばらくすると奥に小さな光が見える。


御巫はその光に向かって進む。


その光の元に到着すると二人の大人がいた。



御巫「親父…母さん…。」


そこには聡史とユカの姿があった。

どこか二人は寂しそうな顔をしている。


御巫「なんだよ。そこにいたのか。」



御巫が一歩足を踏み出すと、二人は手を差しのべる。


御巫「へへ…。」



御巫はその手を掴もうとする。

もう少しで手を繋ぎそうになった時、御巫は何者かに引っ張られる。



御巫「な…何だ!?」


「正気か?」


御巫「だ…誰だ!!」



何者かの声が響くがまわりに誰もいない。


御巫「く…! どこにいやがる…!」


「ここだ。」



御巫が声をする方に振り向くと、髪は逆立ち、際立つ筋肉、(あか)色の瞳の男が突然現れる。


御巫「お前は…誰だ!」


「俺はお前だよ。」


御巫「何だと!?」


「Breakerの姿となったお前だ。わかったか?」


御巫「Breaker……。」


「なんだよそのしかめっ面は。情けねぇ。おい御巫。お前はなんのために俺がいると思ってんだ?」


御巫「…。」


「はぁ…。怖いのならさっさとその手を繋いじまいな。」


御巫「…。」



御巫は二人が差しのべてる手を掴もうとする。


「結局何も守れなかったな!!」



御巫は動きを止める。


御巫「何の事だ?」


「結局何も守れやしなかったって言ってんだ。音無の事もな!!」


御巫「音無…音無…………。音無由梨花!!はっ!!阿見場!!」


「思い出したか。」


御巫「俺……俺は……!!!」


「お前は自分自身に拒絶したんだよ。そう。俺にな。」


御巫「…ああ。そうだ……。」


「まさか死を選ぶとは思わなかったぜ…。」


御巫「しょうがないじゃん。俺にはお前を制御しきれない。暴走してメンバーを攻撃しそうだ。」


「はん。そんな事だろうと思ったぜ。カスが!!なーにが守るだ!!

ったく。いいか?自分を信じろ!!

お前がやらなきゃ誰がやるんだ!?」


御巫「それは…。」


「バカなんだから難しい事は考えるなよ。考えはシンプルでいいんだ。やりたいようにやればいい。」


御巫「…。」


「生きていれば人生なんて嫌な事がほとんどだろーぜ…。

失望することしかない。だけど忘れるな!

いくら他が糞でも自分には失望するな!!自分を信じろ!!

わかったか!?」


御巫「…自分を信じろ…か…。ふ……。そうだよな。俺も生ぬるい夢を見ちまったのかもな…。」


「やるか?」


御巫「ああ…。やってやるよ!!」



その返事でニヤつくBreaker御巫。


「そうこなくっちゃあな!!」


御巫「聞こえる…聞こえるぜ音無。俺を呼んでいるんだな…!!!

だいぶやられちまってやがる…。」


「さぁ…。行こうぜ!!音無が待ちくたびれてるぞ!!」


御巫「ああ!!」



Breaker御巫の姿が光の塊となり、御巫に吸い込まれていく。



キィィィィィ……ィン!!!!!


御巫「ひさしぶりだな…この感覚…。」



キラキラと光輝く御巫。その姿はまるで神のようにも見えた。

御巫は二人の方へ向く。


御巫「悪い!まだそっちには行けねーわ!

じゃあ…ちょっと行ってくる!!」



御巫はその暗闇の空間から姿を消した。


聡史とユカはとても嬉しそうな顔をしながら零を見送った。




………


……




ザシュッ!!!!!!


その場に散らばるのは


大量の血


阿見場「う…うごあっ!?」


音無「へ…?」



阿見場の腕から大量の血が流れ出す。


阿見場「な…何!!?」



阿見場が音無の首を跳ねようとした時、御巫はその腕を掴んだのだ。


阿見場「は…離れない!!」



御巫はがっちりと掴んでいてその手を放さない。あまりにも握る力が強すぎて阿見場の腕が出血したのだった。


音無「御巫君!まさか!!」


阿見場「このガキっ!!」



逆の手でその腕を切断しようとした時、御巫の逆の手がそれを止める。


阿見場「と…止めただと!?そもそもてめーは…死んだはずだ!!」



キィィィ…!!!


指先から徐々に黒くなる御巫。


阿見場「ぐああっ!!」



さらに御巫の力が増す。


阿見場「はなっせ!!!」



無理矢理腕を引き離す阿見場。

出血していたがその腕はすぐに完治する。


阿見場「な…なんだいきなり!!」



キィィィィン!!!!!

キィィィィン!!!!!


下半身、上半身と黒くなっていく御巫。


やがて立ち上がり、髪は逆立ち、緋色の瞳を開眼させる。


御巫零


Breaker!!!


再び!!!!


御巫は傷ついてしまった音無を見る。


御巫「こんなにボロボロに…、待たせたな!!音無!!」


音無「み…御巫君…御巫君!」



嬉しそうな笑みを見せ、気を失ってしまう音無。


御巫「…。」



御巫は気絶した音無を抱えると、駿太郎のもとに運ぶ。


御巫「音無を頼んだ。」


駿太郎「は…はい!!

ついに…目覚めたのですね!!御巫さん!!


Breakerに!!!」


御巫「ああ。」



御巫は音無を優しく地面におろすと阿見場に向かって歩き出す。


阿見場「貴様…死んだふりでもしてたのか!?」


御巫「いや、死んでたんじゃねーのか?」


阿見場「ふざけたやろーだ。」


御巫「おい。阿見場。どうでも良いことは聞くな。


決着(ケリ)、つけようぜ。」


阿見場「望むとこだ。」



緋と蒼の瞳が光輝く。


ゴゴゴゴ…!!!


二人が放つ膨大なエネルギーにより大気は乱れ、地は揺れる。

周辺の石は浮かび上がり、生き物達は身の危険を感じてその場から逃げだした。


御巫「はぁぁっ!!!!」


阿見場「行くぞ~っ!!!!」




最終決戦


Breaker VS Breakerの戦いの火蓋が


切られた。



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