限界
時は少し戻り、殴山と織田戦。
殴山は先程の場所に戻っていた。
殴山「出てこい織田ぁー!!!決着を着けるぞー!!!」
織田「自ら死に戻ってくるとは。愚かなやつだ。」
殴山「お前のトリックは見破った!!もはや貴様に勝ちなどありゃせん!!」
織田「なに~っ!?見破っただと!?」
殴山「そうとも!姿は見えずとも貴様を倒せる!!」
織田「ぬぬ…(こいつ…気がついたのか…)」
殴山「何が"空間制圧"だ。ふざけやがって…!!お前の"声"が聞こえる!!
それだけでお前はこの空間にいるとう証拠!!どう姿を消してるかは知らんが、今、目の前にいるのは確かじゃーー!!!」
織田「なぜそう言い切れる!!それだけでは理由にはならんだろ!!」
殴山「そう言うと思ったぞ織田…。姿は見えない…。だが!!」
織田「何!!!」
殴山は織田の脳天目掛けて銃を構える。
殴山「おどれはそこにいるな。」
織田はその場から移動するが、その度に銃口が織田を向く。
織田「なぜだ…。なぜ分かる!!」
殴山「ほほう!恐怖したか織田! 普段ヤクザとして人を恐怖に落としてるくせに…。どうだ。自分が恐怖した気分は。」
織田「くっ…。(なぜわかった!!このゴリラ脳に!!!)」
殴山「くらえ織田ー!!!」
パァン!!
織田「ぐおっ!!」
織田は弾丸をかわす。
殴山「避けた!!避けたな!!!避けたという事はー!!!そう言うことじゃー!!!」
空間制圧。
織田が得意とする能力。
それは自分を異空間に入っていくように姿を消すという、あり得ない現象を演出することによって相手を恐怖させ、攻撃するという事であった。
恐怖の象徴でもあるヤクザのトップであるからこそ思い付いた言わば、"技"である。
御巫と殴山の頭上から戦車が落ちたのも、織田が投げただけである。
また、ある程度の物体なら姿を見えないようにする事ができるが、実際に消えたわけではない。
織田「貴様~っ!!」
殴山「どわっはっはっは!!」
織田「たとえ気がついても、なぜ居場所までわかる!!」
殴山「戯けが…。下を見てみぃ~。」
織田「こ…これは!!!」
地面には血がついていた。最初に殴山が撃った銃弾が織田に命中した時、流れ落ちた血が地面についたのだ。
その血が織田の居場所を示した。移動しても血がその後を追うように地面に流れ落ちたため、殴山は織田の居場所がわかったのであった。
織田「こんな…失態が!!」
殴山「ボケナスがー!!姿は見えなくても攻撃できるぞ~!!!」
織田「…だから何だってんだ。切りきざんでやる!!!
うおおっ!!
10の~!!!」
殴山「きたか!!だが!!既に間合いは見切った!!」
織田「"段"!!!」
ズズズズズズズズズズン!!!!!
殴山「ふい~アブネ~。」
殴山は織田の射程範囲から出ていた。
織田「このヤロっ!!」
殴山「だがしかしっ!!確かに近づけぬ…銃はかわされる…。」
その時。
織田「かはっ…。はぁ…はぁ…。」
ジャスティスとの戦いもあり、織田の体力が大幅減少していて、その姿を見せる。
殴山「おおっ!!姿が見えたぞ!!」
だが、体力減少は殴山も同じだった。
左手の負傷に、実際はまだ休養中だったのでその体にも限界が近づいていた。
殴山「ごばっは…。がはっ…。」
織田「互いに来てるよう…だな…。」
殴山「ふふ…。そのようじゃの…。」
ヨロヨロと体勢を立て直す殴山と織田。
殴山「次が最後の攻撃じゃ…。」
織田「来い…。」
キィィィィィ…
殴山と織田の腕がエラーになる。
殴山「うおおっ!!!!!天に召されろ織田!!!!!
"巨猿のーー"!!!!!!」
腕に力を集中させ、織田に向かって走り出す殴山。
この時、殴山は死を覚悟した。おそらく織田の攻撃を避ける事はできない。だが、自分が細切れになってもこの腕で織田に攻撃を当てる事ができれば致命傷を負わせる事ができる。織田を倒すためにはこの方法しかない。
そう思った。
迷いはなかった。
殴山は織田の胸に狙いを定めた。
織田「バカ猿が!!!!!千切りキャベツにしてやる!!!!!
"1000のーー"!!!!!!」
迎え撃つは織田の"段"の限界。
織田も死を覚悟した。万が一、技を出す事ができなかったら確実にやられてしまう。
殴山の巨体から繰り出すパンチを防ぐ自信はなかった。
織田もこの一撃に賭けた。
殴山「隕石砕!!!!!!」
織田「"段"!!!!!!」
そして決着は
着いた。




