糞外道
これは、まだ御巫音無がDr.K達の事情を知る数年前の事。
ジャスティスの幹部、一ノ瀬は仕事を終えて、帰宅の途中だった。
一ノ瀬「ふーっ…」
タバコを吸いながら歩いていると突然背後に気配を感じる。
一ノ瀬「…」
ヒュン!!
パシッ!!!
一ノ瀬はエラーの腕で自分に迫った物をキャッチする。
阿見場「流石だな。」
一ノ瀬「お前は阿見場!」
一ノ瀬に迫った物。
それは阿見場のエラーの腕だった。
阿見場「俺の攻撃を受け止めるとはな。」
一ノ瀬「ふん。これしき当然。」
阿見場「ジャスティス幹部。一ノ瀬だな。」
一ノ瀬「俺になんの用だ。」
阿見場「一ノ瀬。お前俺の仲間になれ。」
一ノ瀬「はぁ?馬鹿か。犯罪者の仲間になるわけないだろ。」
阿見場「いいや。なってもらう。
それより、その腕。」
一ノ瀬「あ?エラーの事か?」
阿見場「…
まぁいい。とりあえず。仲間になれ。」
一ノ瀬「いい加減にしろ。俺は正義の使いジャスティス!
俺の前に現れたのが運のつき!年貢の納め時だ阿見場!!
どりゃ!!」
ドゴッ!!
一ノ瀬は阿見場の腹を殴り、押さえつける。
阿見場「ぐお!」
一ノ瀬「神妙にしろ阿見場。」
阿見場「ふふふ…」
一ノ瀬「何がおかしい。」
阿見場「既にお前は負けている。」
一ノ瀬「何ぃ~?」
ボゴボゴボゴ!!
一ノ瀬の体が次々と殴られたようにへこむ。
一ノ瀬「ぐぅおぁ~!!!ごばっ!!」
阿見場「くはははは!!俺には誰も勝てん。」
一ノ瀬「この俺が…攻撃された事に…気がつかない…と…は…」
気をうしなってしまう一ノ瀬。
阿見場「さぁ…俺と来てもらうぞ。一ノ瀬。」
…
……
一ノ瀬「う…」
一ノ瀬が目覚めるとそこは硫黄島の実験室だった。
阿見場「おはよう一ノ瀬。よく寝られたか?」
一ノ瀬「阿見場! 貴様!!」
一ノ瀬は実験台に乗せられて、手足が鎖で縛られている。
一ノ瀬「こんなもん!!ぬ~あ!!」
ガシャン!!
エラーの腕で手足の鎖を引きちぎる。
そのまま阿見場を殴ろうとしたが手前で止める。
一ノ瀬「…なぜ防御しない。なんか仕掛けたな阿見場!!」
阿見場「察しが早いな一ノ瀬。お前の脳に高性能の爆弾を埋め込んだ。」
一ノ瀬「何!!?」
阿見場「それは爆弾でもあり、お前の動きが全て俺に伝わる機能もある。見ろ。」
阿見場はポケットから小さなタブレットを出す。
一ノ瀬「!」
その画面には、先ほど一ノ瀬が目覚めた時からの動き、喋った言葉、さらに阿見場がしゃべった事も記録されていた。
阿見場「こいつはな。お前の動きから周囲の音も記録できるというすぐれた物だ。
お前にはこれからジャスティスの情報を俺に伝えて貰おう。」
一ノ瀬「何だと!!
ふっ…だが。こんなもの俺が自殺すれば問題ない!!」
阿見場「そんな事もあろうかとお前の家にも小型爆弾を仕掛けた。これはお前が爆発とかで死ねば連動で家の爆弾も爆発する。
家族を道ずれにしたくはないだろ?」
一ノ瀬「うぐっ…」
阿見場「ちなみに、お前の爆弾の操作は俺がいつでもできる。ボタン一つでお前はボンだ。
下手なマネはするなよ?」
一ノ瀬「糞外道が…!」




