その名はBreaker
部下 「 目標着弾!命中です!」
中年男「よくやった。警察がくる前に早くあいつ を回収しろ。」
部下 「はっ!」
中年男「わざわざ餓鬼相手にスナイパーなんて使わんでも…死んでなきゃいいがな…」
そして俺はとある実験室に連れてかれたみたいだ。
中年男「どうだ。こいつは。」
部下 「それが…脳死状態です。ですが、心臓は微弱ながら血液が流れてる状況です。もう、持たないかと…。」
中年男「そうか…なら、一か八かだ。覚醒βウイルスを注入しろ。通常の3倍でな。」
部下 「さ…3倍でですか!? 危険過ぎます! あなたの体は通常の計算の量でさえその体になって!」
中年男 「うるさい!! いいからやれ!! これは命令だ!!」
部下 「わ…わかりました。では注入します。」
中年男「(もしかしたらこの餓鬼が救世主となるかもしれんのだ! 究極の人間! !
破壊人間(Breaker)にな!!!)」
覚醒βワクチン注入から数日がたった。
中年男「何か変わったか?」
部下 「……ダメでした。今朝様子を確認した所、昨日まで徐々に細胞が活性してきたものの、全ての活動が止まってました。今回も失敗です。」
中年男「…そうか。 楽園墓地に埋葬だな。上にも報告しとけ。」
楽園墓地。身元不明の遺体を埋葬する所である。
人里離れた山の奥にあり、近くの街までは70Km以上はある。
中年男「このくらいか…」
中年男は部下と穴を掘り、埋葬した。
中年男「すまん。未来ある少年よ。ゆっくり休むがよい。 さて、次を探さなくてはな…」
中年男と部下は手を合わせて一礼すると、楽園墓地を後にした。
その晩、天候は荒れ、大雨洪水警報まででた。
そして楽園墓地では……
Breakerの誕生を迎えようとしていた!!!