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Breaker!!!  作者: トリプルセブン
34/83

夏の大三角形





御巫達は数時間、武器の扱いの練習をしてそれなりに出来るようになった。



Dr.K「よし。皆ひとまず扱えるようにはなったな。もう今日は日が暮れるから解散とする。ジャスティス隊員もご苦労だった。」


御巫「…」


Dr.K「武器の練習したければしてもいいし。帰ってもいいぞ。武器の練習するなら安全にな。

それと、明日午後3時にもう一度アライブに来てくれ。最後の確認をする。

俺は轟さんと話があるからこれで失礼するぞ。」



そう言うとDr.Kは宮下と車に乗り、練習所をあとにした。



武内「俺は帰るぞ。」


天野「私も帰ろうかな。疲れちゃった。」



メンバーはそれぞれ帰っていった。

だが、御巫は帰ろうとはしなかった。


御巫「…はぁ」


音無「どーしたのため息ついちゃってさ。」


御巫「なんだ。帰ってなかったんか。 んー。 」



ドサッと御巫はその場に仰向けに倒れる。


音無「んー!」


音無も御巫の横で仰向けになる。



御巫「おい。真似するな。」


音無「いいんじゃんべつに!」


御巫「いいけどさ…」



しばらく沈黙は続いたが御巫が口を開く。



御巫「俺さ、まだなれねぇんだわ。」


音無「それは仕方ない事だよ。エラーにはなれるの?」


御巫「とりあえず…」


御巫「ならそれで戦うしかないね。でも私は信じてるよ! 御巫君が自分の意思でBreakerになれる事を!」


御巫「ありがと。」





8月23日


午後9時30分



雲ひとつない夜空は満天の星が輝いていた。



音無「綺麗だね星!」


御巫「そうだな。」


音無「夏の大三角形があるよ! ベガ…アルタイル…あと…何だっけ」


御巫「デネブ」


音無「そうだデネブ! 詳しいね!」


御巫「勉強不足だな音無。 幼稚園児でもわかるぞ。」


音無「んな! じゃあ問題だすね!」


御巫「何でもこいや! ズバッと答えてやる!」



俺はこの何気ない一時がとても楽しく感じた。

この時間がずっと続けばいいのにと思った。

だがこんな時を過ごすのも二度とこないかもしれない。


明後日俺は死ぬかもしれない。

俺が死ななくても他の人が死ぬかもしれない。


音無が死ぬかもしれない。


?


なぜ今俺は音無を意識した?

なんだ…この感じ…

楽しいとか辛いとかそんなんじゃない…


もっとこう、ぎゅっとなるかのような…

心苦しいというか



音無「……! はい! じゃあこれは何でしょう!」



なんだか感情がよくわからない…


よくわからないけど音無が死ぬのは



嫌だ!!!




御巫「ぎっ!」



御巫は強く歯をくいしばった。


音無「御巫…君? 」


御巫「絶対に…音無を死なせはしないから…」


音無「! …」



音無は優しい表情をみせた。


音無は御巫の手をぎゅっと握る。


御巫「!?」


音無「私も…。御巫君が死んじゃうのは…嫌だからね…」


御巫「音無…」



そのまま二人はずっと手をつないだまま横になっていた。




………………………


ドドドドドドドドド!!!!!



親衛隊「み~か~な~ぎゃ~~~~~!!!!!!」


遠くから音無親衛隊が数人、鬼の形相で包丁を持ってこちらへ走ってくる。


御巫「うわ!!わ!!え…えー!!」



御巫は手足を縛られて逃げようにも逃げられない。


親衛隊「ふだあぁぁけんだあぁ~!! ねえぇぇよおぉぉ!!!!!」


親衛隊「ぶち殺しちゃりゃりゅ~!!!」


御巫「怒りすぎて何言ってるかわからん! た…助けてくれ~!!」


親衛隊「死ねぇぇい!!!」



……………………………



御巫「のわ~っ!!! はぁ…はぁ…ゆ…夢か…」



跳ね起きるとそこはまだ練習所。

二人はしばらく寝てしまっていた。


横ですやすや寝てる音無。


御巫「よく寝てるな。しばらく寝かせとくか。」




午後23時45分


硫黄島に突入まであと



26時間と15分




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