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即興小説トレーニング集

勝手にあの侍の心情を代弁してみた

作者: 橋比呂コー

 あれは、一時の栄華だった。


 そのころは、日本中の誰しもが私のマネをしていた。調子に乗って、テレビにもよく出演していた。そこで、憎まれ口を叩かれながらも、多くの人々をいじってきたのである。


 それが、今やどうだろうか。完全にあの人は今ってところだ。一発屋。そう言いたいのなら言うがいい。

 このご時世に私のギャグをやったとしても、誰も見向きはしないだろう。最悪、知らないで一蹴されることもある。子供とは実に残酷だ。


 けれども、私の悩みは贅沢だと指南されることもある。私は一時とはいえ、栄光を勝ち取ったことがある身。それすら辿りつけないものもいるのだと。

 それはそうかもしれない。けれども、あの一時は私にとって麻薬のようなものだった。今一度、表舞台に立ちたい。私がこの仕事を未だに続けているのも、その執念が原動力なのである。


 だから、私はいじり続ける。例え、古いと蔑まされようとも。うざいと反感を買われようとも。私にとってはそれがすべてなのだから。


 今日もまた、私はいじるのだ。


「忘れちゃ、ダメよ、ダメダメっていうじゃな~い。でも、あんたらも、私と同じようになりますから、残念」

この小説は実在する某お笑い芸人とは一切の関係がありません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました(#^_^#) 関係がないとは言いますが、完全にあの人ですよねw さらっと今年の流行語大賞にノミネートされた人の言葉も出てますし(^_^;) でもこれはある意味的を得て…
2014/12/13 20:09 退会済み
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