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友人関係って、だいたいはいつの間にかできているものだと思う。ただ、一部例外を除いて、ね。
5月下旬ごろ。中学初の大イベントがあるんだよ。
それは――――遠足っ!
千葉県のファザー牧場に行くんだとか。行ったことがないから楽しみ。まぁ、ここらへんだと定番なのかな?
まだクラスでの友人関係が定まっていないあたしは、春子に「一緒になろうよ〜」と誘われた。
グループは男女3人ずつで、もう1人の女子はまたもや春子が連れてきたんだ。
和泉千早。あたしも最近、仲良くしてる。“ちは”と呼ばれていて、席はべつに近くないんだけど、やっている通信教材が同じだとか、なにかで仲良くなった。……あんま覚えてないや、アハハ。
でもこのあいだなんて、あたしとちは含めた女子4人で勉強会をちはの家でしたんだよ。我ながらいい出だしだと思ったんだ。ふっふっふ。
このまま順調にいけばクラス内での立ち位置は安定する。楽しい中学校生活でになればいいな、と思う。
……話を戻すね。
ちはは大きな瞳に茶色い髪のポニーテール。若干くるっとした髪の毛が可愛くて羨ましい。仕草とかリアクションとか、可愛くて面白いんだけど……ちょっとおかしいんだよね……。天然ってこともあると思うけど。ともかく、こんな人に会ったのあたし初めて。
そんなちはと春子とあたし、男子はくじで決まった3人で遠足に行くことになった。
本作品、『ブルーデイズ』は、短篇集です。
どこからでも読めるんじゃないでしょうか……とは思います。
読めたらいいです。