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カラフル・デイズ  作者: 水原琴葉(元・空野ことり)
遠足での親睦は深められるの? 
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5ページ目

 ファザー牧場に遠足に行く、数日前。

 

 クラス内でのグループが、みんなだいたい固まってきた。


 あたしのいるグループの中心は和泉千早。

 ほかは、寝屋川紫苑(ネヤガワシオン)ちゃんと柏原成美(カシワラナルミ)ちゃん。

 

 紫苑ちゃんは1人だけ違う小学校。リュックとか文房具、ノートもオシャレ。ここは制服だから、私服はなかなか見れないけどオシャレなんだろうな、って思う。


 肩まで伸ばされた黒い髪、顔が小さくて文化部なのに足が速いという羨ましい子。

 人見知りなのか、ちはにしか笑わないし喋らない。ちはにはいじってるのに成美ちゃんとあたしにはあんま、って感じで悲しいよぉ……。でも、いじって欲しいってわけじゃあないから!


 成美ちゃんは軽くクセのあるミディアムの黒髪。目がきつめだから誤解されることが多いみたい。あたしもそんな話を聞いたことあるし……。


 そして紫苑ちゃんと同じく、オシャレ。……ってあたしと比べたら誰だってオシャレだっ!

 2人共オシャレで背が高くて細いしすごいなー、って思う。


 そんな4人のグループです。


 今日は――――――――。




 いつも、あたしと紫苑ちゃん、成美ちゃんはちはの席に集まる。この時点で、みんながちはを求めているのは確実。ちはは誰にだって優しくて面白いからね〜。“ちはのための”グループ。


 まぁ、そりゃちはが誰かの机に行くときだってあるよ。あたしも、それに必死になって話に入ってく。

 今思うと、なにしてんだろって感じ。だけど、あたしにはこうするしか生き残れないんだよ、この世界では。

 

 今日はちはが紫苑ちゃんの席に行って、紫苑ちゃんのよく「すごーい!」と言われるクレヨンみたいなペンをいじっていた。


 このペンいいんだよね〜。あたしもついつい、オレンジ色のを買っちゃったよ。裏写りしないし、クレヨンみたいで可愛いし。

 でも、たまに変なところに線引いちゃうのが問題点だね……。 


 ちはは、そんなペンの――――――匂いをかいでいた。

 

 3人がちはを見て「え」と唖然とするなか、


「これいいにおーい!」


 いい香りなようで、目を閉じてくんかくんか香りをかぎとっていた。


 ちはの怪しい行動に、ちはいがいの3人が爆笑。あたしは軽く笑い上戸だから、しばらくずっと笑ってた。

 それに比べ、紫苑ちゃんはあんまり長く笑わない。COOL! 

 不等号で表すと、『紫苑ちゃん<成美ちゃん<あたし』。

 

 早くに笑いが収まった紫苑ちゃんは、ちはからペンを取って、同じようにかぐ。まぁ、自分のペンでも匂いなんてかがないよね、普通……。

  

 紫苑ちゃんはすぐに顔をしかめた。


「くっさ!」


 鼻からペンを即座に離し、ちはに手渡した。


「えぇ〜、なんで? いい匂いじゃん」


「え、ええ……。ちはちゃん、絶対鼻おかしいって」


 紫苑ちゃんが笑いながら言った。

  

 目の前で繰り広げられる会話に、あたしは思わず笑いだしてしまった。

 だって、だって……面白すぎ……! 臭いのにいい匂いって……。超ウケる……!


 まだ笑みが残った顔で、紫苑ちゃんは自分のペンケースから紫色の消しゴムを取り出してちはの鼻に近づけた。


「これは?」


 「これは?」ってもうかがせてんじゃん……。

 すると今度はちはが顔をしかめ、遠ざけた。


「くさいよ﹏﹏」


 紫苑ちゃんはニヤリと笑った。返された消しゴムを手に持って、またちはの鼻に近づけようとする。

                  

 やーだーと言いながら教室を逃げ惑うちは。笑いながら紫の消しゴムを持ってちはを追いかける紫苑ちゃん。


「紫苑ちゃんのドSー!」


「待て〜♪」


 紫苑ちゃんのドS発覚! 超笑顔で怖いんですけどー!

 あたしはまたツボにはまってしまって、しばらく笑っていた。



 

 一見仲が良さそうに見えると思うけど、あたしと成美ちゃんは閲覧者。

 しかもその後、どんなのか気になったから「あたしもそれ貸してー」って、ペンと消しゴムを貸してもらおうとしたら無言でうなずかれた……。


 あたしのことが嫌いなのかもしれない……。仲良くなるためにはたくさん喋りかけるしかないのかな?

 いや、でも嫌いなのにいっぱい喋りかけられたらうざいよね!?

 うー、でも、グループ内がいつまでもあんなんだったら困る。居づらいし。面白いけど、閲覧者は嫌だ。あたしも入りたいの。

 

 取りあえず、紫苑ちゃんと仲良くなりたい。その後はちはと紫苑ちゃんと成美ちゃんとあたしで、仲良くできたらいいな……。

 



この様子、想像できたら面白い、のかな……?

でも、私の頭の中では面白いコメディとして動いてます。


感想待ってます!



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