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短編

アンモビウム

作者: RK

 貝殻を拾った。


 色鮮やかなそれは対となるものを除いて同じ模様のものは何一つない。


 貝殻は対の物としか組みあわない。


 対の物が失われた時、貝殻は半身を失うのだろうか?


 一生変わらぬ事はいいことなのか?


 一途だと、人は言うのかもしれない。


 もしくは頑なと言い変えるかもしれない。


 半身を失った貝殻は一体何を思うのだろう。


 それが当然だと受け入れるのだろうか?


 変わらぬ誓い。永遠の契り。


 それは消えぬ痛み、永遠の悲しみを抱き続けること。


 私は貝殻。


 対を失った半分だけの貝殻。


 拾った貝殻を元に戻した。


 それは波にさらわれて海の中へと消えていった。


 アンモビウム。別名貝細工。

 アンモビウムの花言葉。

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