表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転校生  作者: 真亜流
1/1

第一話〜転校〜

友というのは大きな存在だった。

楽しかった。

だけど。

明日この街を出て行く。

自分が決めたことじゃない。

そんなこと絶対いやだ。

すべて大人が決めたこと。

12歳の自分は何もできない。

抵抗したって無駄。

泣き叫んでも無駄だった。

修学旅行が終わってたったの七日後。

クラスの子はびっくりしていた。

それが苦しい。

このクラスに馴染めなかったからみんなに嫌われてるんだと、思った。

だけど色紙見たときそれは勘違いなんだと痛感した。

うちの近くの友達は本当の友達。

小1から中1くらいまでたくさんいた。

いつも誰かが遊びにきて楽しい。

なのに。

今となっては楽しかったせいでよけい苦しい。

言い出せなかった。

どんな顔するだろう。

泣くかもしれない。

告げた時はよく覚えている。

友達1人にダンボールを見せた。

みんな驚いた。

苦しかったけど、それしかなかった。

サヨナラ。みんな。

ついに車が出発。

雨だ。

悲しみの雨。


「えー。転校生を紹介します」背の低い男教師が児童みんなに言う。

「荻野晴さんです」

晴は礼をして「よろしくおねがいします」と、小さい声で言った。

学級委員らしい女子があいさつをしたがそれっきり話しかけてはこなかった。

丸野美歩という子と仲良くすることができたのは、あれから3日たってからのことだった。


「あたしもね。転校してきたんだ」美歩は言う。

「ホント?」晴は嬉しかった、同じ悲しみをした人と仲良くできて。

「転校ってそう珍しいことじゃないでしょ」

「そうかなぁ……」

好きな男の子が遠くに行っちゃたり、いろいろあったなぁ。


「転校生のくせに生意気」ふざけ半分で言われた。

宮部奈菜。学級委員のあの子。

晴の顔は笑ってたけど悲しかった。

くせに。

転校生のくせに。

転校生のくせに生意気。

いつまで転校生なんだろう。いつもお世話好きがやってきて、みんなにチヤホヤされて・・・・・・・

早く。早く普通の人になりたい。




何話まで続く分かりませんが宜しくお願いします。

名前は違いますが、少しノンフィクションです。

「転校生のくせに生意気」も言われました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ