第九章 登場人物 (地図有り)
○迷子の髑髏 通称”大鉈”
好きなもの:ジフ様
嫌いなもの:ジフ様の敵 命令遂行の邪魔者 金色の勇者 槍の老兵
趣味:ジフ様観賞
特技:超大鉈投げ 物忘れ 狂化 不意討ち 四十八の必殺技
メモ:元即席骸骨兵(馬鹿)。やっぱり変わらず粗忽者。地獄のフルコース被害者。ゼミノールを筆頭に『呪われた遺物』をリサイクルし仮初の体としている。国を滅ぼし満足したのかジフ様を求め放浪を開始。アンスター国内を縦断しながら城や要塞を落とし、謎の墳墓を築いたりした。人間達からは、『邪神』と呼ばれることが多い。
○死霊魔術師元第七席ジフ・ジーン 別名 死体獣の主 要塞潰し 聖女殺し
好きなもの:出世
嫌いなもの:左遷 出世した同僚 アンスターの勇者 失業
趣味:自慢 愚痴 大物っぽい行動
特技:狂化 素手の喧嘩
メモ:三流死霊魔術師。棺に入っている。死霊王の冠と秘宝の数々を入手。杖は持っているけど使わない派。念願の出世と完全復活を果たすが……失業。現在行方不明(恐らく傷心旅行中)。知らない間に部下達が『邪神』に出世している。
○骸骨蛇コメディ 別名 蛇一号 蛇骨の賢者 賢蛇
好きなもの:小動物(特に鼠)
嫌いなもの:スアナ 金色勇者一行 子供 猫 寒さ(冬眠するから) 蛞蝓
趣味:昼寝 安全確保
特技:ツッコミ 注意 警戒 戦術指揮 戦略指導
メモ:主人公の外付け頭脳。ツンデレ(?)。ロッキー山脈に登ったことで”寒さ”に致命的に弱いことを知る。自分が眠ること(=大鉈に全てを託す)と人外魔境の大陸中央突破から後者を選択した。アイギス絶対要塞線も半日あれば落とせる予定だった。
○巨人の干首ゼミノール 別名 愚かな巨人 調停者
好きなもの:故郷の大地 人間狩り
嫌いなもの:アンスター王国 人間 名誉人間
趣味:復讐 恨み言
特技:狩り 騙されること
メモ:『呪われた遺物』の代表。数百年前アンスターの地に人間を招き入れた張本人。生前は、各種族の諍いを調停していた。知識は豊か、しかし知恵は無いという少し残念な巨人。銀髪の女に魅了呪文をかけられ土地、財宝、武器防具、最後は自らの命まで差し出した。語尾が『……人名』。
○雨豹の左腕 猫の手
好きなもの:ひなたぼっこ 昼寝
嫌いなもの:蚤 労働
趣味:日当たりのいい場所を探すこと
特技:幸運と雨を招き寄せる
メモ:雨豹と呼ばれる猫系魔族の腕。生前は狩りをせず、木の上で一日中日光浴をしていたデカイ豹。幸運で動物(獲物)を招き寄せ、水も雨を降らして確保していた。人間に頼まれ雨を降らしたりもしていたが、その能力に目をつけた冒険者に討たれた。恨みもあるが昼寝をしたいから現世に留まっている。語尾が『ニャ~』。
○猿魔大王の右腕セイテン 猿の手
好きなもの:酒 桃 瞑想 『呪われた遺物』達
嫌いなもの:人間 聖一教 犬
趣味:酒の飲み比べ
特技:武芸百般 不幸を与える
メモ:アンスター王国史に残る最強の魔族。魔猿の長。暮らしていた山を人間に奪われ、報復として他六種の魔族と共闘しアンスター王国を火の海に変えた。しかし聖一教の介入により形勢は逆転。仲間は全滅、自身も銀髪の女と六枚羽根の天使によって討伐された。死後も恨みを忘れることなく深く静かに時を待っていた。ゼミノール以上に落ち着いた言葉使い。
○宿木の槍エルヴ 古妖精の槍
好きなもの:森 果実
嫌いなもの:人間 半妖精
趣味:森林浴
特技:無限に伸び枝分かれする穂先による刺突 魔術の知識
メモ:人間に殺された古妖精の魂が宿木の枝に憑依している。古妖精は、故郷の森を盾にされ人間に敗れた。生き残った古妖精は、利用価値があるとされ半妖精を生ませるため保護(隔離)されている。一族を解放し故郷の森に戻ることを夢見ているが、既に故郷の森が人間に焼かれたことを知らない。現在、大鉈と一緒にいるのは復讐を優先しているため。大抵誰かに反対するもしくは攻撃的な行動をとる。
○雷鷲の羽扇 五枚の極彩色の扇
好きなもの:雷 風
嫌いなもの:地を這うこと 天使
趣味:空から大地を眺めること
特技:雷と風の操作 飛行
メモ:雷鷲五兄弟の羽根から作られた羽扇。生前は鳥人から神と崇められていた強大な魔族。人間が鳥人を乱獲しようとしたためアンスター王国を滅ぼそうとしたが、巣から飛び立つ前に天使による奇襲を受け敗北した。五人同時に喋る。
○山亀の甲羅トトラ
好きなもの:『呪われた遺物』達
嫌いなもの:人間
趣味:甲羅干し
特技:仲間を守ること 泥や土の操作
メモ:小山のような巨大な亀の甲羅。同族は、人間に食料として乱獲され、甲羅は鎧や盾の素材に使われた。自身も王国軍と三日三晩の戦闘の末狩られた。焔の滝突破のために甲羅を使おうと思いつき活躍することに。これまで喋らなかったのは、存在を忘れていたから……ではなくて寡黙ということにしておく(博物館で甲羅を登場させておいて良かった……)。
○生首死霊魔術師マリエル・アンブロジウス
好きなもの:規律 知識 アンスター王国
嫌いなもの:規律違反 無知 死に損ない
趣味:検証 確認
特技:書類整理
メモ:不運な女魔術師。ヒロインになり損ねた女。王都からロッキー山脈までの移動中、コメディの誘導尋問でアンスターに関する情報を全て話してしまったうっかりさん。アンスター編も終わるし、新キャラ登場の犠牲として今度こそ死亡。世界が終わるまで残るであろう巨大な墓が築かれた。ちなみにバラバラにされてた体は、魂喰兵達が探し四姉妹が縫合した上で棺に収められている。
○魂喰兵四姉妹 長女メグ 次女ジョー 三女ベス 四女エイミー
好きなもの:ジフ様 家族
嫌いなもの:ジフ様の敵 命令遂行の邪魔者 金色の勇者 ホーネット男爵
趣味:ジフ様観賞{全員} 節制{メグ} 読書{ジョー} 人形遊び{ベス} お絵描き{エイミー}
特技:家事全般 狂化 かくれんぼ
メモ:量産型大鉈第二号から五号。ホーネット男爵に殺されてコレクションにされた四姉妹。大鉈よりは頭がいい。大鉈の大陸縦断に同行、マリエル嬢の御世話などをしていた。
○魂喰鶏一号 通称ニワちゃん
好きなもの:ジフ様 虫
嫌いなもの:ジフ様の敵 命令遂行の邪魔者 金色の勇者 シスム
趣味:ジフ様観賞 朝一番に鳴くこと
特技:物忘れ(鳥頭) 狂化 友達作り
メモ:量産型大鉈第一号。鶏にしたのは頭の程度が同じだから。コメディに並ぶアンスター王国滅亡の立役者。しかし本人(鳥?)は全く理解していない。アイギス絶対要塞線の偵察など地味に働いている。
○アンスター王国の老兵ベルキ・シュロ 別名 首なし騎士
好きなもの:戦争 強い敵(魔族)
嫌いなもの:退屈 弱い敵(人間)
趣味:武器の手入れ 修行
特技:自負寺院流双槍術
メモ:アンスター王国の生きた英雄。王命によりイジス要塞防衛をしていた。本人的には暇で魔王と戦いたいと思っていた。老齢でなければ彼が勇者になっていた。出身国は、アンスターではない。『大物になるぜ!』と十歳で故郷を飛び出し見事大物になった。アンスター編が終わりマリエル嬢を退場させるために登場。ついでに大鉈強化フラグを立てるためにも利用。ちなみに彼の故郷は、十歳で餓鬼を狩れるのが普通。
○アンスター王国 第四十五代国王クウォルフ・ジ・アンスター
好きなもの:母親 従兄弟のオツ坊 煙草
嫌いなもの:父親 魔族差別主義者 禁煙
趣味:煙管集め
特技:戦術指揮 子供の相手 格闘術
メモ:先代アンスター国王の甥。母親は名誉人間。幼少期は、王族と認められず混ざり者と蔑まれ暮らしていた。成人後軍人として内乱や災害救助で功績を上げる。結果、魔族同化政策のために名誉人間大臣に祭り上げられた。しかし実権は無く辺境で燻っていた。皮肉にも王国が滅びたその時、王位が転がり込んできた。現在は、これも運命と諦めアンスターを取り戻そうとする者達に協力している。
○アンスター王国 宮廷魔術師ハーフェル
好きなもの:アンスター王国 魔術 同族(妖精系種族)
嫌いなもの:スチナ王国 無知な人間
趣味:名誉人間の地位向上活動 盆栽
特技:出世 同僚の追い落とし(例:人のいい同僚を諜報員としてスチナ王国に左遷)
メモ:半妖精、魔術師としても優秀。宮廷魔術師になる夢を叶えた。王都から脱出しなんとかアイギス絶対要塞線まで辿りついていた。親名誉人間派のクウォルフに近づき出世を果たす。
○魂喰王 ヘイカ
好きなもの:ジフ様 魂喰兵繁栄
嫌いなもの:ジフ様の敵 命令遂行の邪魔者 魂喰兵衰退
趣味:粗探し
特技:種族統治 演説 水泳 狂化
メモ:元アンスター国王。墓標の建築からマリエル嬢の葬儀まで何でもこなす優秀な下っ端。口癖は『アリエン』。コメディの補佐として”逆さ首”と共に要所要所で働いている。