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僕のペットボトルが異世界に飛ばされた時の話なの。

掲載日:2026/02/27

僕のペットボトルが異世界に飛ばされた時の話なの。

銀河の果ての虹の裏側からペットボトルがこの異世界にひりだされたの。人間だったら死んでいたの、ペットボトルでよかったの。夜空を掛ける一筋の流れ星になって異世界の大地に綺麗に舞い降りたの。

ペットボトルが冒険者に拾われたの。キラキラ光っていて透明で軽くて中身がまだ入っていたの。この世界のガラスでも水晶でもない、指が吸い付くような滑らかすぎる手触りなの。冒険者はこれを、高潔なエルフの落とし物だと確信したの。落とす奴が悪いから金に変えようと思って、商人ギルドの奴に高値で売ってやったの。

商人ギルドの奴は、エルフの霊薬を安値で買い叩いたとほくそ笑んだの。容器代だけでも価値はじゅうぶんありそうなの。早速使ってみるけれど、怪我にかけても何もないの。試しに飲んでみたら、ただの蒸留水っぽいの。商人は冒険者に一杯食わされたと思って腹を立てたの。あの開け方すら分からない演技はとんだタヌキだったと、一人で勝手に納得して、容器だけでも高く売ることにしたの。

耳が長くてロンゲのイケメンがいるの、彼はエルフの族長なの、エルフの族長は目の前の「エルフの竹筒」を見て胃を痛めているの。心当たりなんてないけれど、変に否定して田舎者のエルフが作った粗末なものだと思われたくないの。何か液状のものをしまう筒でよかったと思うことにしたけれど、やっぱり胃がムカムカしてきたの。

そこへノックもせずに別のエルフが転がり込んできたの。持ってきたのは、子供の背丈ほどもある太くて黒い鉄の棒なの。魔石を入れるだけで全属性の魔法が無詠唱で攻城兵器並みの威力が出せるの。

そんな恐ろしい代物の説明を聞き終わって、族長は胃の中の物を全て戻したの。

それも現地の人たちには「エルフの竹筒」って名付けられたの。ドアを破って入ってきたエルフが抱えているのは、紛れもなくロケットランチャーだったの。

おしまい。

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