【２章連載中】あの日夢見た世界のふもとへ　～余命３年の令嬢は婚約を無視して世界へ旅立った～

※第１話はややシリアスですが、第３話から話が明るくなっていきます。
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「世界のふもとに行けたらね。魔法を使えるようになるのよ」

ファニーは幼い頃に母から絵本を読み聞かせてもらった。

母が20歳で死んでしまった後、世界を旅することを夢見て子供の頃は毎日のように弓の練習を続ける日々を送る。

しかし、17歳になって身につけているのは早く結婚しろと父に渡されたドレス。

母と同じく20歳までしか生きられないファニーの余命は３年しかない。

残りの人生を城の中で過ごすのかと独り歩いてきたとき、聞こえてきた謎の声。

導かれるように地下へ向かうと、そこにいたのは母の絵本に登場した魔法を使える賢者だった。

従者も伴い城を飛び出したファニーを待っていたのは、朝焼けの空の悲劇と、妖精との出会いと、世界のふもとを巡る賢者の抗争。

あの日夢見た世界のふもとへ。ファニーは辿り着けるのだろうか。
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