9話
あれから一ヶ月程して、また王宮から使者?というか騎士が大勢きた。
ついでに、この街の騎士団長も一緒に。
騎士たちの中から、ひと際目立つ騎士が手紙をコタローに渡す。
中身を要約すると
盗賊団壊滅もそうだが、凡そ二年前に、王女殿下が乗った馬車が襲われていたときに、助けてくれたお礼がしたい。
どうか来てくれ!
このままでは王家の沽券にかかわる!!
とのこと。
コタローはそんなことがあっただろうかと首を傾げる。
ここで、目立つ騎士からの話では
王都付近で盗賊たち(ドラゴンの胃袋)に問答無用のゲリラ戦を仕掛けられたと。
かなり危ない状況だったと。
盗賊たちを「黒い陰」が尽く吹っ飛ばしていったと。
また、そのとき弱っていた盗賊たちを尋問した結果、「ドラゴンの胃袋」のアジトの情報を手に入れたと。
「黒い陰」の情報を集めていたが、結構時間がかかったと。
本当だろうか。
王都のギルドでは有名な話だと、エマから聞いていたコタローは疑ってしまう。
そんな中、この街の騎士団長が、以前にコタローが初回無料で依頼を受けると約束していたことを持ち出し、そのカードを切ってきた。
王都に、王宮に行ってくれという依頼という嘆願である。
コタローはやっちまったという顔をしながら、渋々受けることにした。
条件を提示しながらも。




