6話
三ヶ月が経過した。
盗賊から救出した女性たちも、何かやらなければという気になったのだろう。
少しずつだが、前を向き始めている。
ゴブリンから救出した五人が中心となって、いろいろ頑張ってくれたことが一番の要因かもしれない。
また、捕まっていた男の盗賊84人が処刑されたことも、一つの切っ掛けだったかもしれない。
コタローが気付いたのは、刑が執行される直前だったが、ギルドの受付嬢のエマから報告を受けた。
盗賊の中に、かつてコタローに接吻させられたBランクの三バカと、かつてコタローに酒をかけようとしたAランク冒険者がいると。
後者に関して、王都での出来事なのに、エマが知っていることに疑問をもったが、なんてことはない。
有名な話だとのこと。
四人はコタローにより失った自尊心を取り戻すため、「ドラゴンの胃袋」を討伐しようとして、返り討ちにあった。
命乞いをした。
戦闘能力はそこそこあったので、何とか下っ端になった。
これが経緯らしい。
コタローとしてはどうでも良かった。
戦闘能力と言えばで、コタローは思い出す。
盗賊の頭、幹部たちの実力である。
コタローは戦闘想定として、敵を頭の中でいつも戦っている全国レベルの猛者とした。
未だに勝ったことが無い(脳内)
だが、蓋を開けてみると、敵の攻撃はコタローにカスりもしなかった。
普段であれば、何本取られていたことか(脳内)
まだまだ修行が足りないと再認識するのだった。




