4話
ここはとある街にある地下街。
そして、地下に似つかわしくない大きな建物。
建物の中の一室にてスカウト活動が行われていた。
「ドラゴンの胃袋」に対して。
ここは、とある闇組織の長の部屋。
「ドラゴンの胃袋」の頭の女は口元を上げ、了承する。
いつか必ず、あの男を自分のモノにするという決意を胸に。
頭はあの日の敗北について考える。
相手の男は圧倒的に強かった。
自分たちの全てをぶつけた。
勝ったと思った一撃で得たものは、小さな男がおこなった美しい動きの一部の記憶。
失ったものは、愛用していたアダマン製のグレートソード、防具、体内の水分、そして肥大し過ぎた心であった。
そのとき出来た傷は一つも無く、幹部たちも似たようなものだった。
戦いが終わっても泣かされた。
心を折られたのは初めてだった。
奴隷になることや処刑されることを受け入れていた。
だが、今は部下ともども闇組織にいる。
女ばかり。
そして思い出す。
あの男、コタローと戦っていたとき、周りで立っていたのは女の部下だけ。
そして辿り着く、コタローは女に甘いのだという事実に。
何の因果か、自分が加入した闇組織は女だけが構成員とされる、伝説的な超特級闇組織だった。
「スコーピオン」
世界にはその名で知られていて、誰も信じない組織。




