1話
失神している盗賊たち84人が、仲間たちのおかげで集まった。
これで、先ほど縛り上げた41人と合わせて125人が「ドラゴンの胃袋」の構成員である。
「春風」と「マジックスコール」の面々には、盗賊のアジトの調査を頼んでいた。
結果、アジトから68人の女性を救出。
皆痛ましい姿だった。
コタローはキレそうになったが、仲間たちの顔を見て、何とか心を落ち着かせる。
救出した女性たちだけでも多いのに、盗賊たちまで加えるとコタローたちだけでは手が足りない。
仕方がないので、見張りを仲間たちに任せて、コタローは一人全速力で街に戻り応援を呼びに行く。
ギルドにて、エマに事情を話し、すぐにアジトに戻る。
救出した女性68人は、一刻も早く解放するために、「春風」、「ヴァルキリーウイング」、「マジックスコール」の計15人に、アジトにあった馬車二台を追加して、計七台に一台約10人を乗せ、先に街まで帰還してもらった。
勿論、食料も載せて。
現場にコタローと「懐刀の隠れ里」の三人が残ったのは、家族だからということが大きい。
「ドラゴンの胃袋」について、84人、41人と別けているのには理由がある。
84人は男、41人は女なのだ。
コタローは最初に声なき声を叫んだとき、威圧を込めていた。
男はすっこんでろというイメージを込めて。
逆でもの良さそうだが、コタローなりの流儀があるのだろう。
そう、コタローと死闘?を演じた頭と幹部六人は女だったのだ。




