6話
盗賊について、この街の領主軍や王都軍でも討伐が出来ていないほど強いらしい。
残虐非道。
懸賞金目的の実力派冒険者たちは帰らぬ人になるか、盗賊に寝返るかなのだとか。
結果、規模は膨れ上がり凡そ100超。
ゲリラ戦主体の問答無用の略奪。
では何故、出来たばかりの「柴桜」に依頼が回ってきたのか。
この街の騎士団長の推薦である。
騎士団長自身の強さはAランク冒険者上位並みである。
その男が恐怖したのがコタローなのだ。
また、コタローに自覚は無いが、別の盗賊団を幾つも壊滅させている。
そう、黒い陰のときに。
実はかなり有名な話である。
コタローは悩む。
「柴桜」の戦闘要員は「レッドボンド」を除いて19人。
Cランク以下で、戦力差は絶望的。
加えて、「懐刀の隠れ里」、「春風」以外の面々は、まだ修行途中。
スキルが生えていなかった。
そんな中、たまたま居合わせたボブ爺が「さっさと始末してこい。タダで奴隷が手に入るじゃねぇか。」と。
さすが魔王(笑)である。
この言葉に感心してしまうコタロー。
すぐに遠征準備を開始する。
敵は天下の大悪盗賊団
「ドラゴンの胃袋」
である。




