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11話
コタロー宛に一通の手紙が届く。
紙の。
この世界、紙は高価だが無い訳ではない。
差出人はこの街の領主。
領主家の使いを名乗る者が持って来た。
コタローは封を開けて手紙を読む。
作業場で、周りに人がいる中で。
大気が震え、コタローから湧き上がるプレッシャー。
周りにいる者たちは全員、尻もちをついて、悲鳴を上げる。
あの魔王(ボブ爺)でさえも。
悲鳴を聞き、我に返るコタロー。
代表してボブ爺が理由を聞く。
要約すると、建てている城がデカいから壊せとのこと。
これには周りにいた者たちからも怒りの声が上がる。
ただ、コタローが
「消すか。」
と言うと、冷静になってコタローを止める。
人は周りに自分より怒っている者がいると、冷静になれるのだ。
......多分。
取りあえず作業を中断し、コタローとボブ爺で敵の本丸へ向かう。




