9話
変人は魔王(ボブ爺)に屈してしまう。
スキルで「城」を検索してしまう。
そして呟いてしまう。
「天守閣」
と。
胸ぐらをつかまれてしまう。
結果、変人はひたすらスケッチをすることになってしまった。
ただ流石変人。
自分が描く絵を基に、魔王(ボブ爺)が図面を起こすことが楽しくなってしまった。
二人の図面が完成したのが凡そ一ヶ月後。
ダークエルフ姉妹と冒険者たちが戻ってきていた。
そして、「レッドボンド」が活動を休止することに。
オメデタである。
コタローは喜び、泣いた。
コタローは少し諦めていたのだ。
だが、それには理由があった。
五人は冒険者活動に支障をきたさないように、薬を飲んでいたのだ。
コタローはゾッとしたが、体に害のある物ではないとのこと。
不思議である。
妊娠したのは五人全員。
三ヶ月程前から、薬の服用は止めていたとのこと。
コタローは妊娠報告を聞いてからも、より一層精力的に働いた。
資材は見習い二人に手配させていたので十分。
マンパワーは嫁獣人三人、冒険者十人、「春風」の五人が加わった。
コタロー、ボブ爺、見習い二人を足して二十二人である。
一日の流れは、午前中に冒険者たちに修行を付けて、午後から城作りに入る形。
一日中城作りをしているのは見習い二人だけ。
ボブ爺は午前は鍛冶仕事、午後から城作りに参加する。




