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エピローグ
「これが最後です。」
とは料理長の残酷な発言であった。
何てことは無い。
米の在庫が無くなっただけ。
ざわつく食卓。
それだけ皆ショックなのだろう。
コタローは件の商人に対して、米はあるだけ買うと伝えている。
ただし、次に手に入るのはいつかは分からない。
商人の話では、米を扱っているのはダークエルフとのこと。
エルフのリーンに、ダークエルフに対して何か含むところがあるかと聞いてみたが、キョトンとされる。
この世界のエルフとダークエルフは仲が悪い訳ではなかったようだ。
また、リーンはエルフの集落の生まれではないようで、ダークエルフのことは一般的なことくらいしか分からないらしい。
更に、エルフもダークエルフも、この国では珍しくないとのこと。
そんなことがあって暫くして、コタロー宅の前に、二頭立ての馬車が二台停まる。
馬車には一杯に米の入った袋を沢山載せて。




