47/356
5話
五人はビックリしながらも大いに喜んだ。
何故指輪だけにしなかったのか。
それは、サプライズに重きを置いたコタローが、一人一人の指のサイズが分からなかったことから。
また、コタローは同じ指輪をチェーンに通して、首から下げている。
実はこの男、長時間、体に物を身に付けていると、汗をかき、汗疹がすぐにできてしまう体質なのだ。
それ故、日本にいたときからゴムの使用が少ない、通気性のある作務衣や甚平を好んで着ていた。
幸いにも、この世界、左手薬指に指輪という文化は無い。
五人各々が適当な指にはめたり、コタローと同じ様に首から下げたりしている。
ここで宿屋の娘が自分も欲しいと言い出すが、コタローに抜かりは無かった。
細工で、ヒマワリの花をあしらった髪留めを用意していた。
娘は大喜び。
その後、宴会はお開き。
六人は家へ帰宅した。
他の者達は風呂に入りに付いてきた。
宿屋店主だけは、女将と娘が宿屋に戻った後、交代で入りに来た。




